肺がんの種類と分類

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2017.5.19

肺がん

肺がんはできたがんを顕微鏡で見た時の形によって、小細胞がん・腺がん・扁平上皮がん・大細胞がんの4種類に分けられます。

小細胞がんは進行は早いのですが抗がん剤や放射線が効きやすいという特徴があり、それ以外の腺がん・扁平上皮がん・大細胞がんは、進行は比較的緩やかなのですが、抗がん剤や放射線がそれほど効果的ではないという特徴があります。

そのため、小細胞がんとそれ以外の3種類を合わせて、小細胞がんと非小細胞がんと分類されることもあります。

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肺がんの種類とその特徴

小細胞がん

小細胞がんは他の種類に比べ1つの細胞が小さいがんです。がんの成長が非常に早く、発見が遅れると手遅れになる可能性が高くなります。抗がん剤が効きやすいという特徴があります。

肺の入り口付近にできることが多く、肺がん全体の約15~20%を占めます。喫煙との関係性が高く、比較的男性に多くみられます。

腺がん

肺がんの中では最も発生頻度が高く、肺がんの半数以上を占めます。男性の肺がんの約40%、女性の肺がんの約70%が腺がんです。

たばこを吸わない人にできる肺がんの多くは腺がんです。肺の奥の方にできることが多いという特徴があります。

扁平上皮がん

肺がんの約25%を占め、患者のほとんどが男性です。原因のほとんどが喫煙です。肺の入り口付近にできることが多いですが、肺の奥の方にできることもあります。

腫瘍がまだ小さいごく早期の段階では、X線レントゲンに写りにくく発見が難しいという特徴があります。s

大細胞がん

他の種類とはっきりとした違いはありませんが、がん細胞が大きなものを大細胞がんといいます。

非小細胞がんの中ではがんの成長が早いという特徴があります。肺がん全体の約7%と発生頻度は少ない方です。

こちらでもイラスト付きで詳しく解説しております肺がんの種類と特徴

肺がんは多くの種類が存在し性質もさまざま

たいていの臓器では1つの種類が大多数を占めていますが、肺がんの種類はいくつかあります。例えば、大腸がん乳がん胃がんなどはそのほとんど線がんで、子宮頸がん食道がんなどは扁平上皮がんが占めています。

肺がんは上記のように腺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がんの4種類に大別され、それ以外にも腺扁平上皮がん、カルチノイド、腺様膿胞がん、粘表皮がんといった種類も少数ですが存在します。

原発性か転移性か

一般的に肺から始まった肺がんを「原発性肺がん」といい、他の臓器からがん細胞が血流にのって転移してできた肺がんを「転移性肺がん」と呼びます。

乳がんや大腸がんなど他の臓器から始まった転移性肺がんは、原発性肺がんとは違って発生した臓器のがんの性質を持っていますので原発性肺がんとは治療法が異なってきます。

種類によって好発部位が

肺門部・肺野部

扁平上皮がんと小細胞がんは肺の入り口(肺門部)の太い気管支に発症しやすいという性質があります。特に小細胞がんは早い時期に転移をはじめる厄介なタイプです。

見つけにくい場所に発生しやすく進行が早いため、発見時には進行がんだったということもあります。小細胞がんは他の種類に比べて抗がん剤が効きやすいため、抗がん剤を中心に治療がすすめられます。

腺がんと大細胞がんは肺の奥の方(肺野部)に発症しやすいという性質があります。

大細胞がんは肺がん全体の1割程度ですが、増殖のスピードが速いのが特徴です。大細胞がんを更に細かくわけた中には、小細胞がんと同じくらい悪性度の高いものもあります。

肺がんの半数以上を占める腺がんも、さらに細かく分類すると、がんの増殖、組織への浸潤スピードがとても速いものから、数年たっても少ししか大きくならない物まであってバラエティに富んでいます。

種類と特徴が早期発見を難しくする

レントゲン

左右の肺の中心部は、空気の通り道である太い気管、大きな動脈や静脈、心臓や食道などが集まっており、これらの大切な臓器は、肺も含めて肋骨で守られた空間に入っています。

肺がん検診は年に1回、胸部X線撮影で行うのが一般的ですが、気管や心臓などが邪魔をして死角が生まれ、肺の入り口近くに発症しやすい扁平上皮がんや小細胞がんは、死角によって見落されることがあります。

また、肺の奥の方にできやすい腺がん、大細胞がんは比較的発見しやすいのですが、肋骨や血管の陰に隠れていると発見が遅れる場合もあります。

胸部CT健診、喀痰細胞診検査も取り入れた検診は早期発見に効果を上げています。喫煙歴のある人や喫煙者のそばにいる人はこれらを検診に取り入れることをおすすめします。

発症した肺がんの種類とその性質によって治療の方法は変わりますので、がんの種類をはっきりさせて、進行の状態、発症した部位、患者さんの年齢や状態などさまざまな条件を考慮して治療方針を決定していきます。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | 肺がん
  2. 国立がん研究センターのがんの本「肺がん」
  3. 公益財団法人 日本医療機能評価機構 Minds | 患者さんのためのガイドブック よくわかる肺がんQ&A
  4. がん研有明病院 がんに関する情報 肺がん
  5. 慶應義塾大学病院 KOMPAS | 肺がん
  6. 国立がん研究センター がんの統計’15
  7. その他

肺がんの治験情報

2017.8.16更新

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