肺がんの原因とリスク

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2017.1.1

肺がんは下記のようなことが原因とリスクになると考えられています。

  • 喫煙(たばこ)
  • 車の排気ガス
  • 放射線の被曝
  • アスベスト
たばこ

肺がんになるもっとも大きな原因は喫煙(たばこ)です。

たばこの煙には約4000種類の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上は有害物質が含まれています。肺は直接たばこの煙が出入りする臓器ですので、たばこを吸うと肺がんの発生リスクは確実に高まります。

医学的には喫煙者は非喫煙者の5倍肺がんになりやすいといわれています。また、1日に吸うたばこの本数や年数が多ければ多いほど、肺がんになるリスクも高くなります。

肺がんの種類の中でも小細胞がんと扁平上皮がんは、主にたばこが原因で発症します。

喫煙以外で肺がんの原因になるといわれているのが、車の排気ガス・放射線の被曝・アスベストなどです。

喫煙者の肺がん相対リスク

肺がんには「環境的要因」もある!

排気ガス

喫煙以外で肺がんの原因になるといわれているのが、車の排気ガス・放射線の被曝・アスベストなどです。

たとえばアスベスト(石綿)は、長らく建築材料として使われてきましたが、工事現場などでの吸引によって肺がんリスクが高まることが分かり、近年規制が厳しくなっています。

さらに石炭ストーブの燃焼などによる煙や、ディーゼル車から出る排ガス、また放射性物質である「ラドン」なども肺がんの一因です。

日本は比較的ラドン濃度の低い国ではありますが、密閉性の高いコンクリート造りの住宅などでは、やや濃度が上がることが分かっています。

たばこの「受動喫煙」も肺がんの原因に

肺がんの大きな原因となるたばこですが、無視できないのが「受動喫煙」の問題です。受動喫煙者は、そうでない人と比べて20~30パーセントほど肺がんリスクが高くなるとのデータが出ており、その影響の深刻さがうかがえます。

職場や公共の場では禁煙が進んでいますが、特に家庭ではまだまだ行き届いていないのが現状です。

実際、国立がん研究センターは、「たばこを吸わない女性の肺がん(腺がん)の37パーセントは、夫からの受動喫煙が原因である」という調査結果を発表しています。

このようにたばこの煙は吸っている本人のみならず、周りにいる家族にも害を及ぼしますので、禁煙もしくは十分な対策が必要です。

女性に増えている肺がん

咳

肺がんの主な原因は喫煙ですが、喫煙経験のない女性にも肺がんは多くみられるのは事実です。

そのため、最近では初潮や閉経の年齢やホルモン薬の使用など、女性ホルモンの影響も肺がん発生に関わっているのではないかと考えられています。

国立がん研究センターによる多目的コホート研究(JPHC研究)では喫煙していない40~69歳の約45,000人の女性を対象に女性ホルモンと肺がんとの関連を調べるために8~12年間に及ぶ追跡調査を行いました。

追跡期間中に、調査対象となった女性の中の153人が肺がんになり、国立がん研究センターではそれらの女性を対象に初経や閉経などの要因、またホルモン剤使用と肺がんとの関連について調査しました。

以下がその報告です。

※ 「国立がん研究センター 生殖関連要因やホルモン剤使用と女性の肺がんとの関係について」を参考に作成

初経から閉経までの期間が長い人の方が肺がん発症のリスクが高い

肺がんに罹った女性のうち、すでに閉経した女性について検討したところ、初潮が16歳以上で閉経が50歳以下の人に比べて、初経が15歳以下という人や、閉経が51歳以上の人の方が肺がんの発症率が2倍以上も高くなりました。

つまり、初経から閉経までの期間が長い人の方が肺がんに発症するリスクが高くなるということが調査によって証明されたことになります。

人工閉経でホルモン剤の使用経験者は肺がん発症のリスクが高くなる

ホルモン剤の使用と肺がん発症との関連について検討したところ、自然閉経でホルモン剤を使用していない人に比べて、人工的に閉経してホルモン剤を使用したことがある人は肺がん発症率が2倍以上高くなったという結果が出ています。

因みに人工閉経でもホルモン剤を使用しなければ、自然閉経の人と比べて大きな違いはありません。また、ホルモン剤を使用しても、自然閉経ならば肺がんの発症リスクがそこまで高くなることはありません。

ですから、人工閉経でホルモン剤を使用した場合に、肺がん発症のリスクが高くなるということが分かります。

このように、女性ホルモンとの肺がんが発症することには関連があることが分かりますが、現時点では女性ホルモンがどうして肺がん発症に影響があるのかはまだよく分かっていません。

女性ホルモンの影響による肺がん発症のメカニズムについては、さらに解明が必要とされています。

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