肺がんの検査・診察・診断

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2017.1.1

肺がんの検査には下記のような検査があります。

  • 胸部X線検査
  • 喀痰(かくたん)細胞診
  • CT検査
  • ヘリカルCT検査
  • MRI検査
  • 生検

肺がんの検査では、まずは胸部X線検査喀痰(かくたん)細胞診の2種類の検査を行います。

レントゲン

胸部X線検査では胸部のレントゲンをとり、怪しい影が写っていないか検査します。

喀痰細胞診

喀痰細胞診では患者の痰を顕微鏡で調べ、血が混じっていたりがん細胞が含まれていないか検査します。

疑わしい場合は2回、3回と検査を繰り返すこともあります。何度も検査することにより、がんの発見率が高まります。

上記2種類の検査で診断が難しい場合には、CT検査ヘリカルCT検査MRI検査などを行い、いろいろな方向からの画像を撮影してより詳しく検査します。

肺がんの確定診断(生検)

生検

検査の結果疑わしい病変が見つかった場合は、最終的に病変組織の一部を採取しがん細胞でないかどうか調べる生検(せいけん)を行います。

生検の方法は、口から気管支内視鏡を挿入し先端の鉗子を用いて病変の一部を採取する方法と、体外から太さ約1mmの針を挿して病変の一部を採取する方法があります。

病変の一部を採取し顕微鏡で検査した結果がん細胞が発見されれば、肺がんであると確定診断されます。

肺がん生検の種類

肺門部・肺野部

画像検査だけでは肺がんの確定診断はできません。

画像検査で疑いが見つかったら、肺の病変部位にあった生検をうけることになります。

肺がんの確定診断の生検にはいくつかの種類があり、病変部位によって受ける検査や方法が異なります。肺の中心部、肺の抹消部、胸水が溜まっている場合など、病変に合わせた検査が必要となります。

肺の中心部に病変がある場合の検査方法

肺の中心部である肺門という太い気管支に病変が認められる場合は、通常、「気管支鏡検査」が実施されます。

肺門部の病変は、普段から喫煙するヘビースモーカーの人に多く見られ、肺がんの約30%を占めています。比較的、早期から咳や痰の症状が現れやすく、喀痰細胞診のあとに実施される場合が多い検査です。

気管支鏡検査

気管支鏡

通常、日帰りで可能な検査です。気管支内視鏡を口または鼻から挿入して、病巣に達したら組織や細胞を採取します。

検査前に、局所麻酔と鎮痛剤を施されます。検査の合併症として、検査中から検査後の出血、気胸(肺が裂けてしぼむ)、発熱、麻酔薬によるアレルギーがおこる可能性があります。

肺の抹消部に病変がある場合の検査方法

肺の抹消部である、肺の奥の細い気管支や肺胞に病変が認められる場合は、「ナビゲーション細気管支検査」や、「経皮的肺針生検」が実施されます。

肺の抹消部の病変は、肺がんの約60%を占めており、近年日本でも抹消部の肺がんが増えています。非喫煙者に多く、がんが進行するまで症状がほとんど現れません。

症状が現れにくい為、検診や人間ドックで異常が見つかり、胸部エックス線や胸部CT検査の後に実施される場合が多い検査です。

ナビゲーション細気管支検査(CTガイド下気管支鏡検査)

気管支鏡検査と同じく、通常日帰りで可能な検査です。細い気管支鏡をCTとコンピュータで病変部まで誘導して、細胞や組織を採取します。

検査方法や、合併症は気管支検査と同様です。比較的新しい検査なので、すべての施設で受けられるわけではありません。従来の気管支検査よりも多少時間が長くかかります。

経皮的肺針生検

通常は、1〜2泊の検査入院が必要となる検査です。局部麻酔を施し、うつぶせ、または仰向けの姿勢で酸素吸入をしながら検査を実施します。

検査を実施する際は、エックス線やCTで肺内を透視して、針を病変のある部位の皮膚から肺に向かって刺すことで、組織や細胞を採取します。

検査時間自体は15〜30分と短時間です。検査の合併症として、口や鼻から出血したり、気胸がおこる可能性があります。気管支鏡検査に比べて、合併症が起こりやすいために入院が必要となります。

胸水がたまっている場合の検査方法

気管支鏡検査や経皮肺針生検で細胞を十分に採取できなかった場合や、胸水が溜まってしまっている場合には、「胸腔鏡検査」が実施されます。

胸腔鏡検査

外科手術の1種とみなされており、2〜3泊の検査入院が必要となる検査です。内視鏡と手術器具をいれるための数センチの穴を胸にいくつかあけます。

そこから、組織や細胞を採取します。検査の合併症として、出血、気胸、肺炎、胸膜炎などがおこる可能性があります。

これらの検査で組織や細胞を採取したら、顕微鏡でがん細胞の有無を調べます。がん細胞が確認されると、ここで初めて肺がんと診断されることになります。

肺がんと診断されたら、次は転移の有無など、病期がどこまで進んでいるかの病期診断が必要となります。病期診断をうけて、今後の治療方針が決定します。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | 肺がん
  2. 国立がん研究センターのがんの本「肺がん」
  3. 公益財団法人 日本医療機能評価機構 Minds | 患者さんのためのガイドブック よくわかる肺がんQ&A
  4. がん研有明病院 がんに関する情報 肺がん
  5. 慶應義塾大学病院 KOMPAS | 肺がん
  6. 国立がん研究センター がんの統計’15
  7. その他
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