肺がん手術後(治療後)の注意点

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2017.5.19

咳

肺がんの手術後(治療後)に注意したいのが、肺機能の低下です。

肺は呼吸をしたり、異物が入った際に咳をしたり痰(たん)を出したりして、異物を排出します。

しかし肺がんの手術後には肺機能が低下している場合が多く、これまで普通にできていたことが困難になることがあります。

よくあるのが、ほとんど運動をしていないのに息が上がったり、息切れがして苦しくなってしまうことです。肺機能が低下しているために起こります。

そのような場合には決して無理をせず、ゆっくりと深呼吸を繰り返し、息が整うまで安静にしましょう!できれば仰向けに寝転んで数分間複式呼吸をすると息が整いやすいです。

また、肺の力が弱っているので、咳をしたり痰を出したりすることが困難になる場合もあります。

弱っている肺の力を元に戻すために、意識的に腹筋に力を入れて思いっきり咳をする練習を繰り返します。こうすることで、肺機能や肺の力の回復も早くなります。

再発や異変はないか定期的に検査しましょう!

レントゲン

肺がんの手術が終わると治療は終わりではなく、肺がんは再発しやすいがんですので、再発はしていないか定期的に検査を受けます。

また、肺が弱っているので肺炎になりやすかったり、術後抗がん剤や放射線の副作用がでることも考えられますので、定期的な検査は継続して受けるようにしましょう!

肺がんの術後検診(フォローアップ検診)は、患者さんによってもスケジュールが異なりますが、特に再発リスクが高いと思われるケースでは、最初の3年間は3ヶ月ごと、その後は半年ごとに検査を受けることが一般的です。

がんは、初回治療から2~3年以内がもっとも再発しやすいため、この期間中は医師の指示にしたがってしっかりと検診を受ける必要があります。

ただしステージⅠで発見できた場合などは、再発のリスクが低いため、最初の1年のみ3ヶ月ごとに検査を受け、2年目以降は半年ごと、もしくは年に1度の検査で済むこともあります。

いずれにせよ、がんは5年間は経過観察が必要ですので、途中でやめることなく、継続的に検診を受けることが大切です。

肺がんの術後検診では、問診のほか、腫瘍マーカー(血液検査)や、胸部X線検査、胸部CT検査などを行ないます。

CTは被ばくの問題もあるため、毎回は行なわれませんが、腫瘍マーカーは検診のたびに行なうことが普通です。

もしも腫瘍マーカーの数値が途中で上がるようなことがあれば、再発を疑います。

退院~社会復帰まで

肺がんの手術後は個人差はありますが、通常2か月程度で社会復帰ができるケースが多いです。

退院後の1か月間は基本的には安静にしておき、たくさん食べて身体に栄養をつけることを心がけましょう!身体の回復も早まります。

その後の1カ月は様子を見ながら軽い散歩からはじめ、少しずつ散歩の距離を伸ばしながら体力を戻していきます。決して無理をしないことが大切です。

また、肺がんの手術後は肺炎にかかりやすくなっていますので、感染予防に努めるように心がけましょう。術後しばらくの間、外出時は必ずマスクを着用し、帰宅後は手洗いとうがいを徹底するなどして肺炎を予防します。

特に抗がん剤を使った場合、白血球が少なくなる「骨髄抑制」という副作用が出ると、免疫力が低下してなおさら感染症にかかるリスクが上がります。

骨髄抑制の副作用が出ても、自覚症状は特にありませんが、知らないうちに細菌感染して、急に肺炎になることもあります。特に冬場は人ごみを避けるなどして、感染には十分気をつけることが大切です。

肺がんの手術後(治療後)は喫煙は厳禁!

手術をして肺がんが根治したとしても、喫煙は絶対にしてはいけません!

再発すると身体に抗がん剤や放射線の耐性ができてしまい、以前と同じ治療法では効果がでないこともしばしばあります。

お酒は適切な量であれば大丈夫ですが、喫煙は絶対にやめましょう!

そもそも、肺がんで手術を受ける際は、その前から禁煙するよう医師に指示されます。タバコを吸わない期間が長くなればなるほど、肺炎などの術後の合併症のリスクが低くなるからです。

ですから、手術前から術後(退院)までの間は、どんなにヘビースモーカーだった人でも自然と禁煙できるということになります。

しかし退院後、ずっと我慢していたタバコをどうしても吸いたくなって、再開してしまう人が多いのもまた事実です。

喫煙を再開してしまうと、当然ながら肺がんの再発リスクも上がってしまいますし、痰も絡みやすくなるため、肺にとってはよくないことだらけです。

どうしても自力でやめるのが難しい方は、保険適用で禁煙治療を受けることもできますので、ぜひ担当医に相談してみてください。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | 肺がん
  2. 国立がん研究センターのがんの本「肺がん」
  3. 公益財団法人 日本医療機能評価機構 Minds | 患者さんのためのガイドブック よくわかる肺がんQ&A
  4. がん研有明病院 がんに関する情報 肺がん
  5. 慶應義塾大学病院 KOMPAS | 肺がん
  6. 国立がん研究センター がんの統計’15
  7. その他

肺がんの治験情報

2017.6.12更新

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