大腸がんの症状~こんな症状には要注意~

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掲載している情報は一般論であり、医師や主治医の指示に従うようにしましょう。特にがん領域においては複数の医師の意見を聞くセカンドオピニオンも大切です。

2016.12.25

後藤 宏顕

この記事の監修者

江戸川病院 腫瘍血液内科 医長 後藤 宏顕

大腸がんは症状が非常にでにくいがんで有名です。

早期の段階では無症状であることが多く、ある程度がんが進行して出血したとしても便中に血が混じってしまいますので、なかなか異常に気付きにくいという特徴があります。

大腸がんの代表的な症状は下記のようなものです。

  • 血便
  • 下痢や便秘などの便通異常
  • 腹痛
  • 腹部のしこり

上記の症状に気付かずかなり進行すると、出血により貧血を起こしたり、腫瘍が大きくなり便が通過できなくなると腸閉塞の状態となり、突然ひどい痛みや吐き気に襲われることもあります。

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がんが肛門に近いほど異常に気付きやすい!

大腸がんの種類と分類便は大腸の中を上行(じょうこう)結腸 → 横行(おうこう)結腸 → 下行(かこう)結腸 → S状結腸 → 直腸を通って、最後に肛門から排出されます。

がんが上行結腸や横行結腸にできた場合は、例え出血していたとしても便が液状のため混ざってわからなくなりますし、がんの腫瘍が腸の通路を塞いでいたとしても、便が液状なので通過できてしまうため、最も異常に気付きにくくなります。

がんが下行結腸やS状結腸にできた場合は、便が固形になっているので出血に気づきやすく、がんの腫瘍が腸の通路を塞いでいると便が通りにくいので、便通異常にも気付きやすくなります。

直腸にがんができた場合は肛門に1番近いため、最も異常に気付きやすくなります。直腸にがんができると、出血したり便が細くなったりします。残便感を感じたり、下痢と便秘を繰り返したりします。

大腸がんができた場所による症状の違い

大腸がんは転移してから発見されやすい!

大腸がんは特徴的な症状に乏しく、早期の段階で本人が異常に気付くことが難しいケースが多いです。

大腸がんがある程度進行した状態で、出血や下痢が続いていたとしても、「痔かな?」「一時的なものだろう。」と判断してしまい、すぐに病院を受診するケースが少ないのです。

大腸がんでよくあるのが、大腸にできたがんが肝臓や肺、骨に転移し、痛みや腹痛を訴え、病院に行って詳しく検査してみたら大腸がんだったとわかるというものです。

大腸がんを早期発見するためには、身体がいつもと違う、便の状態がいつもと違うという状態が続いていたら、できるだけ早めに病院を受診することが大切です!

大腸がんの血便と、痔の違いとは?

便潜血検査

大腸がんの代表的な症状である血便ですが、実際は自分の便を毎回チェックする人は少ない上、チェックしても異常に気づきにくいといわれています。

また明らかに血と分かるものが確認できたとしても、痔と間違えられることも多いものです。

大腸がんの血便と痔の出血の違いとしては、「血の色」や「血の状態」が挙げられます。たとえば痔の場合は肛門からの出血ですので、真っ赤な鮮血が多く、ポタポタと滴り落ちるように水っぽい点が特徴です。

またトイレットペーパーにちょっと付く程度、もしくは便器が真っ赤に染まる、などの血も、痔の可能性が高いといえます。

一方、大腸がんの場合は血の色がどす黒く、便にねっとりと絡みついていることが一般的です。特に肛門から遠い部位に発生したがんであるほど、血は酸化して黒っぽくなります。

ただし肛門から近い直腸にできたがんからの出血は、痔と間違えられることがあります。

いずれにしても、大腸がんの血便を自分で判断するのは難しいですので、定期的に大腸がん検診を受けることが大切です。

年に1度の便潜血検査を受け、血が認められた場合は大腸内視鏡検査を受けるようにすると、高確率で大腸がんを早期発見することができます。

進行した大腸がんの症状の特徴

大腸がんは、初期の段階では自覚症状がほとんど出ないため、早期発見が難しいがんです。また、血便や便通異常などの初期症状が実際に現れていても、気付かないで過ごしてしまう人が少なくありません。

そのため、異常に気付いた時は、すでに根治切除ができないということもしばしば起こります。では、大腸がんの末期症状にはどのようなものがあるのでしょうか?

進行した大腸がんの症状には、次のようなものがあります。

進行大腸がんの症状

  • 腰痛
  • 便が細くなる
  • 腸閉塞
  • 貧血
  • 呼吸困難
  • 食欲不振
  • 体重の減少
  • 嘔吐

自覚症状がほとんどないために、初期の段階で気付くのが難しい大腸がんですが、知らないうちにどんどんと進行し、やがて上記のような自覚症状が見られるようになります。

大腸がんの進行・転移に伴って自覚症状がみられるように!

腹痛

大腸がんが進行すると、小腸から運ばれた食べ物が大腸の腸管をスムーズに通過できなくなります。

初期の大腸がんでも、自覚症状として便秘や腹痛、腹部膨満感などがみられますが、がんが進行するにつれて腸閉塞がみられることもあります。

腸閉塞になると、食べ物が大腸で滞ってしまうために、お腹が張って激しく痛み、腸の内容物が逆流するために吐き気を催し、嘔吐などの症状がみられるようになります。

大腸がんが進行し、腸管何に深く浸潤すると、腸管内で出血を起こすことがあります。

また、腸管の外に出てくるようになるとがん細胞が腹腔内に広がるので、腹膜播種(がん細胞が腹膜に転移すること)が起こります。

腹膜にがんが転移すると、腹膜炎が起きますから、この場合は嘔吐や激しい腹痛、発熱などがみられるようになります。

大腸がんが最も転移しやすい臓器は肝臓です。ただ、肝臓へ転移しても、自覚症状があまりみられないため、早期に発見することは難しいのが実情です。

大腸がんの局所再発と全身への転移

肝臓がんも大腸がんと同じく、がんが進行するにつれて、全身の倦怠感や食欲不振などといった自覚症状がみられるようになります。

肝臓の次に大腸がんが移転しやすいのが肺です。大腸がんが肺に転移すると、咳や痰、血痰がみられるようになります。やがて、腫瘍が大きくなれば胸水がたまるようになり、そのために呼吸困難になることがあります。

大腸がんは、脳や骨に転移することもあります。大腸がんが脳に転移すると、頭痛や吐き気、ものが二重に見える、ふらふらする、ろれつが回らない、といった症状がみられることあります。

また、骨に転移した場合は、骨が次第に破壊されていくために、痛みがでたり、骨折しやすくなります。

このように、大腸がんは進行すると大きさや転移の場所によって様々な自覚症状がみられるようになります

このような症状がみられるようになった時は、根治手術が出来なくなっている可能性がありますが、自己判断せずに早めの受診や精査をお勧めします

健診の機会があればぜひ受けて頂き、早期発見に努めるのが一番です。

参考文献

  1. がん情報サービス | 大腸がん
  2. 国立がん研究センターのがんの本「大腸がん」
  3. 公益財団法人 日本医療機能評価機構 Minds | 大腸がん
  4. 国立がん研究センター がんの統計’15
  5. 慶應義塾大学病院 KOMPAS
  6. その他

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参照:医師の転活

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