喉頭がん手術後(治療後)の注意点

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2017.1.1

治療後

喉頭がんは喫煙飲酒が最大の危険因子となるため、治療後も喫煙と飲酒は禁物です。

また、食道がん・咽頭がん・口腔がんなども同じ危険因子を持つがんであるため、喉頭がんの治療が終わったとしても、他の部位で再発することも考えられます。

そのため、治療後も定期的に喉頭周辺の器官も含めた検査を受ける必要があります。

喉頭がん治療後の後遺症

声枯れ

喉頭がんの治療ではまずは放射線治療が行われますが、放射線の影響により声が出しにくくなったり、声枯れなどの症状がでることがあります。

こういった場合は内服薬により症状を緩和させますが、時間が経つにつれ症状は治まり元の状態にまで回復します。

また、喉頭の全摘手術により喉頭をすべて切除した場合には、声帯がなくなりますので発声ができなくなります。

また、気道を確保するために首の付け根に穴をあけ、そこに残った気管をつなげることで呼吸ができるようにします。永久気管孔といいます。

しかし気管に異物が入りやすくなったり、肺に水が入りやすくなる、嗅覚を失うといった後遺症が残ります。

また声帯を切除することにより発声ができなくなりますので、声が出せなくなります。

そういった場合には、食道発声法・パイプ式人工喉頭(タピア笛)・電気人工喉頭などで声を出せるような再建術がとられます。

中でも最も普及しているのが食道発声法で、器具を使わないので手術は必要ありませんが、習得まで時間がかかり通常3ヶ月~6ヶ月間は訓練期間が必要になります。

食道発声法を会得すれば、一般の人と同じように会話をすることも可能です。

喉頭全摘術の後遺症

喉頭がんの外科療法で喉頭全摘術を行った場合、術前と比べて気道と食道が完全分離されます。呼吸のための気道は首のつけ根に穴を開け、そこに残った気管を繋げて出口が縫い付けられ、ここから呼吸をすることになります。

これを永久気管孔と言います。今まで口や鼻で行っていた呼吸(肺のガス交換)に必要な空気の出し入れは、すべてこの気管孔を介して行われるようになり、特別な場合を除き、空気は鼻や口を通ることはありません。

飲食物は口から喉頭を通り、直接食道から胃へと送られます。その結果起こる後遺症として、喉頭喪失の為に術前と同じ発生ができなくなります。

食道発声法という食道を声帯の代用として声を出す方法などがありますが、習得までかなりの練習が必要となりますし、以前と同じ声を出すことができません。

また、嗅覚を感じる部分に臭素を含む気流を届かせることができなくなるため、嗅覚が低下します。そして口から空気の出し入れが困難となるため、熱いものをフーフーと息を吹いて冷ますことができなくなります。

同様の理由で麺類などを啜りこむ動作も困難となります。人は力を入れていきむ際、無意識に喉頭(声帯の部分)を強く閉めますが、それができないのでいきむ動作が弱くなることもあります。

しかし、術前のように気道と食道が繋がっていないため、食事でむせることがなくなり、食事がのどに詰まって窒息することもありません。また、口からウイルスが肺に入って肺炎を起こす恐れもなくなります。

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