膀胱がんとは・膀胱がんの基礎知識

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2017.1.1

  • 移行上皮がんが約90%と大半を占める
  • 泌尿器系のがんの中では2番目に多い
  • 男性は女性の3倍膀胱がんになりやすい
  • 治療の効果がでやすいがん

膀胱がん膀胱(ぼうこう)は主に尿を一時的に貯蔵しておく臓器で、腎臓で作られた尿が尿管を通り、膀胱へ運ばれます。

膀胱は下腹部に位置しており、300~500ml程度の尿を貯めることができます。ちょうど伸び縮みする袋のような感じです。

この膀胱の内側は移行上皮と呼ばれる粘膜に覆われており、この移行上皮にがんが発生する移行上皮がんが約90%と大半を占めます。

移行上皮がんは、さらに表在がん(乳頭がん)・浸潤がん(非乳頭がん)・上皮内がんの3種類に分類されます。

日本で膀胱がんで死亡する人は年間約6500人で、罹患する人(かかる人)が年間約18000人です。

膀胱がんは、泌尿器系のがんの中では2番目に多いがんとなっています。泌尿器系のがんの中で多い順番は、前立腺がん > 膀胱がん > 腎臓がんです。「泌尿器の3大がん」と呼ばれています。

膀胱がんは男性に多いがん

膀胱がんは男性患者が多く、男性は女性の3倍膀胱がんになりやすいとされています。40歳を超えると罹患率が上昇し、60歳以上でピークを迎えます。

膀胱がんの特徴

膀胱がんは他のがんと異なり、1か所だけでなく膀胱内に2か所以上同時にがんが発生することがあります。

また、膀胱の内側を覆っている移行上皮という粘膜は、膀胱だけでなく腎臓内や尿管にもつながっているので、膀胱に発生したがんが隣接した臓器にも転移しやすいという特徴があります。

しかし膀胱がんは進行が比較的遅く、悪性度が低いがんであるケースが多いので、治療の効果がでやすいがんでもあります。

膀胱がんはどんな病気か

膀胱がん移行上皮

膀胱がんは、膀胱の尿路上皮粘膜(移行上皮)から発生することが多い悪性腫瘍です。

膀胱がんの90%以上が尿路上皮がんであり、その他に扁平上皮がんが数%、腺がんが2%弱を占めます。

診断時既に膀胱内腔に数ヶ所多発していることも多く、内視鏡などを使い切除した後に再発する頻度も高めです。

また、膀胱同様、尿路上皮粘膜を有する腎盂(尿路に隣接する器官)や尿管、前立腺部尿道といった他の尿路に膀胱内腔と合併発生することも多く、膀胱がんの診断には尿路全体のスクリーニング検査が必要となります。

リンパ節や他臓器への転移が起こるのは極めて稀ですが、骨盤内リンパ節や肝臓、肺、骨へ転移する場合があります。

膀胱がんの危険因子としては、喫煙や膀胱内の炎症、特定の化学物質の慢性暴露(長時間さらされること)、特定の抗がん剤や放射線治療に伴う二次発がんが挙げられています。

膀胱がんの患者に男性が多いのは、危険因子に喫煙や特定の化学物質の暴露があるからだと考えられています。

膀胱がんになると最も多くみられる症状は血尿です。また、頻尿、排尿痛、残尿感といった膀胱炎と似た症状が起きることもあります。

がんの発生部位によっては尿管を閉塞し、腎臓が腫れ、腎機能不全を起こすことがあります。 血尿が出たり、膀胱炎と思われる症状がしばらく続いて治らない場合は早めに病院を受診しましょう。

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