膀胱がんとは・膀胱がんの基礎知識

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2017.5.26

中村仁美

この記事の監修者

女性医療クリニックLUNAグループ
皮膚科 美容皮膚科 医師 中村 仁美

  • 移行上皮がんが約90%と大半を占める
  • 泌尿器系のがんの中では2番目に多い
  • 男性は女性の4倍膀胱がんになりやすい
  • 治療の効果がでやすいがん

膀胱がん膀胱(ぼうこう)は主に尿を一時的に貯蔵しておく臓器で、腎臓で作られた尿が尿管を通り、膀胱へ運ばれます。

膀胱は下腹部に位置しており、通常300~500ml程度の尿を貯めることができます。ちょうど伸び縮みする袋のような感じです。

この膀胱の内側は尿路上皮と呼ばれる粘膜に覆われており、この尿路上皮にがんが発生する尿路上皮がんが約90%と大半を占めます。

尿路上皮がんは、さらに筋層非浸潤性がん・筋層浸潤性がん・転移性がんの3種類に分類されます。

日本で膀胱がんで死亡する人は2006年のデータで年間約8400人で、罹患する人(かかる人)が年間約16400人です。

膀胱がんは、泌尿器系のがんの中では2番目に多いがんとなっています。

泌尿器系のがんの中で多い順番は、前立腺がん > 膀胱がん > 腎臓がんです。

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膀胱がんは男性に多いがん

膀胱がんは男性患者が多く、男性は女性の4倍膀胱がんになりやすいとされています。

40歳を超えると罹患率が上昇し、60歳以上でピークを迎えます。

膀胱がんの特徴

膀胱がんは、1か所だけでなく膀胱内に2か所以上同時にがんが発生することがあります。

また、膀胱の内側を覆っている尿路上皮という粘膜は、膀胱だけでなく腎う内や尿管にもつながっているので、膀胱に発生したがんが隣接した臓器にも転移しやすいという特徴があります。

しかし膀胱がんは進行が比較的遅く、悪性度が低いがんであるケースが多いので、治療の効果がでやすいがんでもあります。

膀胱がんはどんな病気か

膀胱がん移行上皮

膀胱がんは、膀胱の尿路上皮粘膜(移行上皮)から発生することが多い悪性腫瘍です。

膀胱がんの90%以上が尿路上皮がんであり、その他に扁平上皮がんが5~7%、腺がんが2%弱を占めます。

診断時既に膀胱内腔に数ヶ所多発していることも多く、内視鏡などを使い切除した後に再発する頻度も高めです。

また、膀胱同様、尿路上皮粘膜を有する腎盂(尿管につづく腎臓の器官)や尿管、前立腺部尿道といった他の尿路に膀胱内腔と合併発生することも多く、膀胱がんの診断には尿路全体のスクリーニング検査が必要となります。

筋層浸潤性がんの場合リンパ節や他臓器へ転移している場合もあり、骨盤内リンパ節や肝臓、肺、骨などに多くは転移します。

膀胱がんの危険因子としては、喫煙や膀胱内の炎症、特定の化学物質の慢性暴露(長時間さらされること)、特定の抗がん剤や放射線治療に伴う二次発がんが挙げられています。

膀胱がんになると最も多くみられる症状は血尿です。また、頻尿、排尿痛、残尿感といった膀胱炎と似た症状が起きることもあります。

また、がんの発生部位や大きさによっては尿管を閉塞し、尿の流れをとめて腎盂や尿管がふくらみ水腎症を起こし背部痛をおこすことがあります。

血尿が出たり、膀胱炎と思われる症状がしばらく続いて治らない場合は早めに病院を受診しましょう。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | 膀胱がん
  2. 公益財団法人 日本医療機能評価機構 Minds 膀胱癌診療ガイドライン 2015年版
  3. がん研有明病院 がんに関する情報 膀胱がん
  4. 国立がん研究センター がんの統計’15
  5. 慶應義塾大学病院 KOMPAS | 膀胱癌
  6. その他

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