膀胱がんの種類と分類

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2017.3.18

中村仁美

この記事の監修者

女性医療クリニックLUNAグループ
皮膚科 美容皮膚科 医師 中村 仁美

膀胱がんは、がんの進行度によって、以下の3種類に分類されます。

  • 筋層非浸潤性がん
  • 筋層浸潤性がん
  • 転移性がん
表在がんと浸潤がん

筋層非浸潤性がん

膀胱の内側は尿路上皮と呼ばれる粘膜に覆われていますが、この尿路上皮にがんが発生する尿路上皮がんが、膀胱がんの約90%を占めます。

膀胱筋層に浸潤していないがんです。表在性がんと上皮内癌が含まれます。

表在性がんの見た目はがんが野菜のカリフラワーのように突き出ているのですが、根の部分は浅く筋層にまで浸潤していないので、悪性度は低く転移を起こすことがほとんどないという傾向にあります。

なかには、放置しておくと進行して浸潤性がんや転移性がんになるリスクの高いがんもあります。

がんが深く浸潤していないので、内視鏡による治療が可能であるケースが多いです。

上皮内癌は、膀胱の粘膜のみががん化した状態です。見た目は粘膜の発赤や不整なので表在性がんと違いみつかりにくいことが多いです。

表在性がんと異なり、悪性度が高いことが多いです

筋層浸潤がん

膀胱の筋層に浸潤したがんです。

浸潤がんは見た目はがんの表面が平滑に盛り上がっていたり、平坦にひろがっているものなど様々です。

浸潤がんの場合は転移をしやすく悪性度も高いことが多いという特徴があります。

膀胱を摘出する外科療法や、放射線療法、化学療法が必要になります。

転移性がん

原発の膀胱がんが他臓器に転移した状態をいいます。手術でがんをとりきることができないため、放射線療法、化学療法を行うことが多いです。

膀胱にできたがんが上記のどの種類に属するかによって、治療法が異なってきます。

悪性腫瘍の種類

尿路上皮がん

尿路上皮がんは膀胱がん全体の約90%をしめます。膀胱の粘膜を形成する尿路上皮の細胞が腫瘍細胞に変化し発生します。

腫瘍細胞の異形性から低悪性度から高悪性度まで分類されます。

また、腫瘍細胞が筋層まで浸潤するかどうかで筋層非浸潤性がんと筋層浸潤性がんに分類されますが、筋層非浸潤性がんの方が多いとされています。

筋層非浸潤性がんの場合は予後はいいことが多いです。

扁平上皮がん

膀胱がん全体の4.5~6.7%とまれであり、その病態は不明です。

寄生虫感染や慢性的な粘膜刺激が原因と考えられています。

非乳頭状の広基性(皮膚や粘膜の表面から丘のように隆起しているもの)で筋層浸潤性がんが多く予後不良のことが多いとされています。

腺がん

膀胱がん全体のの2%とまれです。明らかな腺上皮へ変化した腫瘍細胞からなります。再発や転移を起こしやすいといわれています。

肉腫

非常に稀です。肉腫の中の横紋筋肉腫は主に子供に発生することが多いです。肉腫は予後不良のことが多いとされています。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | 膀胱がん
  2. 公益財団法人 日本医療機能評価機構 Minds 膀胱癌診療ガイドライン 2015年版
  3. がん研有明病院 がんに関する情報 膀胱がん
  4. 国立がん研究センター がんの統計’15
  5. 慶應義塾大学病院 KOMPAS | 膀胱癌
  6. その他
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