膀胱がんの症状~こんな症状には要注意~

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2017.5.26

鎌田 修平

この記事の監修者

千葉大学附属病院 泌尿器科 医師 鎌田 修平

膀胱がん

膀胱は骨盤内に位置している臓器で、腎臓でつくられた尿を一時的にためておく役割があります。

膀胱にできるがんを、膀胱がんといいます。

膀胱がんによる症状で多いのは血尿と、膀胱刺激症状(頻尿、排尿時痛、残尿感)です。

膀胱がんの代表的な症状は以下の通りです。

  • 血尿
  • 頻尿
  • 排尿時痛
  • 残尿感

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膀胱がんの最も代表的な症状は血尿

膀胱がんの最も代表的な症状が血尿です。

膀胱がん患者の70-80%に血尿がみられます。

(ただし、見た目では赤くないのに健診で指摘されるような顕微鏡的血尿の原因として膀胱がんが見つかることは数%であり、あまり多くはありません。)

尿路結石や膀胱炎による血尿であれば、痛みや不快感を伴うのが通常ですが、中高年以降で、全くつらい症状がなく肉眼的血尿が出るような場合には膀胱がんを考える必要が出てきます。

突然の血尿と自然止血を繰り返し、次第に血尿がでる時間が長くなるような経過をたどることが多いですが、血尿が固まって尿道につまってしまった場合には、排尿できない状態(尿閉)になり、下腹部緊満のため救急外来に受診するような状態になります。

腫瘍の中の血管というのは非常に脆く、正常な血管ではないことから容易に破綻し、このような症状がでます。

膀胱炎と症状が似ている膀胱がんもある

また、もうひとつの代表的な症状が膀胱刺激症状(頻尿、排尿時痛、残尿感)です。

「膀胱炎と言われて抗生物質を飲んでいるけれど、なかなか治らない。」など、難治性の膀胱炎と思ってずっと治療をしていたものの、実は膀胱がんであったことが後からわかる、といったケースがたまにあります。

抗生物質を飲んで、膀胱炎がすっかりよくなったにも関わらず、血尿だけ出つづけるような場合には、膀胱がんの検査を受ける必要があります。

多くは、腹部超音波検査、腹部CT検査といった画像検査と合わせて、膀胱鏡検査(胃カメラのような内視鏡を尿道から入れて観察する検査)を行うことになります。

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膀胱がんが進行したときの症状

膀胱がんが非常に大きくなった場合には、膀胱にほとんど尿がためられなくなり、著しい頻尿になることがあります。

また、尿の出口である尿管口ががんによって塞がれてしまった場合には、尿が交通渋滞を起こして水腎症と呼ばれる状態になります。

水腎症になると腎臓にかかる圧が高くなるため、腰痛が出現します。

また、尿がうっ滞しているところに細菌が繁殖すると、腎盂腎炎を起こし40℃近い熱が出ることもあります。

尿管口の閉塞が片方だけであれば、腰の痛みや、腎盂腎炎を起こす程度ですが、両側とも閉塞してしまうと、腎不全になり、それを放置すると1週間以内に命が危うい状況に陥ります。

膀胱がんの治療

多くは表在性のがんなので、早めに発見して治療をすれば、おなかを切るような大手術をする必要はありません。

膀胱がんが疑われる場合は、まずは内視鏡手術で切除を試みて、診断と治療を同時に行うことが一般的です。

膀胱がんが膀胱の筋肉にまで達してしまっているときは、膀胱全摘術を行います。

この際、必要に応じて術前後に化学療法(抗がん剤)を追加します。

その他の局所治療として、BCG療法、動注化学療法、放射線療法などがあります。

肺やリンパ節に転移をしてしまっている場合は、化学療法(抗がん剤)による治療が必要となります。

まとめ

  • 膀胱がんの主な症状は、血尿と膀胱刺激症状(頻尿、排尿時痛、残尿感)です。
  • 「見た目でわかる血尿が出たけれども、尿路結石などのように痛みが無い」といった場合には膀胱がんの可能性があります。
  • 「膀胱炎と思って治療しているけれど、なかなか改善しない」といった場合にも、膀胱がんを考える必要があります。
  • 膀胱がんは早期発見すれば、内視鏡手術で根治可能なことも多いですので、気になる症状がある場合は泌尿器科を受診しましょう。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | 膀胱がん
  2. 公益財団法人 日本医療機能評価機構 Minds 膀胱癌診療ガイドライン 2015年版
  3. がん研有明病院 がんに関する情報 膀胱がん
  4. 国立がん研究センター がんの統計’15
  5. 慶應義塾大学病院 KOMPAS | 膀胱癌
  6. その他

記事ここまで-----

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