甲状腺がんとは・甲状腺がんの基礎知識

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2017.1.1

  • 甲状腺は、生命活動に必要なさまざまなホルモンを分泌
  • 死亡者数は年間約1600人程度で少ない
  • 予後が良い(治りやすい)がん
  • 悪性度の高い未分化がんもある
  • 30~50歳代で発生のピーク
  • 女性は男性の5倍甲状腺がんになりやすい
甲状腺がん

甲状腺とは、首ののど仏のあたりに位置し、気管を取り囲むようにしてついている器官です。

蝶が羽を広げたような形をしており、全身の新陳代謝や生命活動に必要なさまざまなホルモンを分泌しています。

これは甲状腺ホルモンと呼ばれ、代表的なホルモンは、「サイロキシン」と「トリヨードサイロニン」の2種類です。

日本での甲状腺がんの死亡者数は、年間約1600人程度で、がん全体でみると患者数や発生頻度は少ない部類に入ります。

甲状腺がんの特徴

甲状腺がんは、できたがん細胞の組織の形(組織型)から、乳頭がん・濾胞(ろほう)がん・髄様(ずいよう)がん・未分化がん・悪性リンパ腫の5種類に分類されます。

甲状腺がんの大半(約90%)が乳頭がんに分類されますが、悪性度が低く進行も遅い傾向があり、予後が良い(治りやすい)がんです。

まれに悪性度の高い未分化がんが発生することもありますが、全体でみると進行が緩やかなタイプが多いのです。

また、甲状腺がんは圧倒的に女性に多く、30~50歳代で発生のピークを迎えます。甲状腺がんの男女比は、男1:女5と、女性は男性の5倍甲状腺がんになりやすいといわれています。

甲状腺がんは組織型別に分けられ症状も様々

喉

甲状腺がんは、のどにしこりを触知する以外に典型的な症状がありませんが、稀に声がれや喉の痛み、嚥下障害が見られることがあります。

患者が無自覚のまま健康診断で超音波検査を受け、偶然発見されることが多いです。

甲状腺がんには、甲状腺にある細胞ががん化する事によって発生する「原発性甲状腺がん」と、別の臓器で発生したがん細胞が甲状腺に転移して、そのままがんとして発育してしまう「転移性甲状腺がん」があります。

原発性甲状腺がんは、組織型別によって分化がんである「乳頭がん」と「濾胞がん」、分化がんのうち、低分化成分が含まれるがんは「低分化がん」、「髄様がん」、「未分化がん」、「悪性リンパ腫」に分けられ、それぞれ発生頻度や腫瘍の発育速度、周囲への湿潤度などが異なります。

分化がんは非常におとなしいがんと言われ、経過もおだやかですが、がんを放置すると原発巣はやがて甲状腺外へ発育していき、筋層や気管、食道や反回神経(声帯を動かす神経)などへ湿潤し、頸部リンパ節を経て肺や骨にまで遠隔転移で広がる可能性があります。

低分化がんの悪性度は分化がんより高く、未分化がんよりは低く位置づけられています。

甲状腺がんのうち髄様がんについては、がん遺伝子とも言われるRET遺伝子の変異が原因と言われていますが、それ以外の甲状腺がんの原因についてははっきりわかっていません。

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