甲状腺がんの症状~こんな症状には要注意~

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2016.12.25

笠井 創

この記事の監修者

笠井耳鼻咽喉科クリニック・自由が丘診療室 院長 笠井 創

甲状腺がんの代表的な症状は下記です。

  • 痛みのない硬いしこり
  • のど周辺の圧迫感や異物感
  • 声枯れ・むせる・呼吸がしにくい、血痰
症状

甲状腺がんは初期の段階では症状が現れにくいがんですが、首に硬いしこりができるのが特徴的です。

しこりは触っても痛みはありません。異物感も感じられないことが多く、触ってはじめて気付きます。

甲状腺がんの約90%を占める乳頭がんでは、首のリンパ節転移をよく起こしますので、リンパ節にがんの腫瘍ができ、硬いしこりとなって現れるのです。

ある程度進行しがんの腫瘍が大きくなると、のど周辺の圧迫感や異物感が現れます。この頃になると、鏡で首のあたりをみるとポコッとした膨らみがみられるようになります。

さらに進行すると、甲状腺にできたがんがかなり大きくなりますので、気管を圧迫することにより、声枯れ・むせる・呼吸がしにくいなどの症状が現れ、がんが正常な組織を浸潤することにより血痰がみられることもあります。

甲状腺がんは無自覚なことが多い

無自覚

甲状腺がんの症状として、通常の乳頭がんなどでは前頸部(甲状腺)のしこり、側頸部(リンパ腺)のしこり、反回神経(声帯を動かす神経)の麻痺による声がれがあります。

しこりができているだけでは、本人は何の痛みもなく、異物感もないため、鏡でたまたま見つけたり、他人から指摘されたり、健康診断などで見つけられたり、他の疾患で受診した医師に指摘されたりといったことを契機にして、しこりに気付き受診するというケースが多いです。

甲状腺がんの腫瘍が悪性の場合や、進行が進んだ場合、または未分化がんでは、甲状腺やリンパ腺のしこりや声がれに加えて、甲状腺がんが周囲の臓器に湿潤し甲状腺に隣接する気管を巻き込み、血痰や咳が止まらなくなったり、気管の裏にある食道に湿潤したことで嚥下困難を起こすことがあります。

また、稀ではありますが気管ががんの腫瘍によって細くなり呼吸困難を起こす場合もあります。その他、頸の痛みや全身の衰弱なども起こります。

他のがんと同様、甲状腺がんも早期発見、早期治療が非常に重要です。

公的機関から案内される健康診断や会社の健康診断、そして個人での検診等を受けるとともに、喉や頸に不自然なふくらみやしこりがないかを鏡を使ってみてみたり、自分で触って常に確かめてみるなど、定期的なセルフチェックを心がけましょう。

また、声の調子が悪かったり声がれが2週間以上続くような場合も念のため耳鼻咽喉科や内科を受診してみるようにしましょう。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | 甲状腺がん
  2. 公益財団法人 日本医療機能評価機構 Minds 甲状腺腫瘍診療ガイドライン 2010年版
  3. がん研有明病院 がんに関する情報 甲状腺がん
  4. 国立がん研究センター がんの統計’15
  5. 慶應義塾大学病院 KOMPAS | 頭頚部がん
  6. その他
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