上顎洞がんの治療法~標準治療から最新治療法まで~

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上顎洞がんの代表的な治療法は下記です。

  • 放射線療法
  • 化学療法
  • 外科療法
上顎洞

上顎洞がんの手術では、従来は上あごや眼球を摘出する外科療法が一般的でしたが、現在では、放射線療法と化学療法(抗がん剤)を併用することで、上あごを温存できるケースが増えています。

上顎洞がんは、放射線や抗がん剤が効きやすいという特徴があることと、治療技術が進歩していることがその理由です。

近年では、上顎洞がん患者の約50~80%が、治療により完治できるようになってきました。

上顎洞がんがかなり進行しており、放射線や抗がん剤が効かないレベルまで悪化している場合には、上あごや眼球を部分的又は全部を摘出する外科療法が行われます。

早期の段階であれば、鼻の穴から内視鏡を挿入し、がんを切除することも可能ですが、進行している場合には、歯茎を切開し上顎洞にできたがんを切除します。

予後を考えた化学放射線療法という選択

放射線療法

上顎洞がんや咽頭がん喉頭がんといった頭頸部にできたがんは、外科療法によって治療すると容貌が変わってしまったり、食事や会話ができなくなるといった予後の影響が大きくなります。

上顎洞がんを外科療法で治療した場合、がんの進展方向や大きさによって、歯茎がなくなったり、頬骨部分がなくなったり、目玉がなくなったりといった外見への影響が非常に大きく、再建手術をしても以前とまったく同じというわけにはいきません。

特に患者が女性の場合、外見への影響は精神的にかなりのダメージとなります。そこで最近のがん治療で注目されているのが「化学放射線療法」です。

これはその名の通り化学療法と放射線療法を併用した療法で、予後に影響する機能を温存しつつ、がんの治療もできると期待されています。

この治療法は、頭頸部にできたがんに栄養を送る動脈血管にカテーテルを挿入し、そのカテーテルに抗がん剤を注入し、がんに集中的に作用させながら、同時に抗がん剤を中和する薬を静脈に注入し、頭頸部のがんを経由した動脈から流れてきた抗がん剤が全身に作用し、副作用を抑えるというものです。

この治療法により、がんを集中的に攻撃することはできるものの、外見への影響はほとんどなくなるため、患者の精神的な負担はかなり軽くなります。今後もこの治療法に期待が寄せられています。

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