上顎洞がんの予後と5年生存率~医学的な病状の見通し~

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予後

上顎洞がんは、以前は上あごや眼球をすべて摘出する手術が一般的でしたが、放射線療法や化学療法の進歩により、機能を温存したまま治療をすることが可能になってきました。

そのため、治療後の予後も良くなっている傾向にあります。

上顎洞がんの5年生存率

がんの種類 ステージ 粗生存率(%)
上顎洞 T1+T2
T3
T4a
T4b
全135症例
89%
62%
61%
38%
61%

※ がん研有明病院 上顎がん より引用

上顎洞がんの5年生存率は、治療技術の向上により年々向上しています。

予後を左右するがんの進展方向

上顎洞

上顎洞がんは、より効果的な治療法が開発されたことにより5年後生存率も以前と比べてかなり良くなってきています。

しかし、上顎洞がんの進展方向によって予後はかなり左右されます。

Ohngren(エーングレン)線と呼ばれる内眼角と下顎角を通る線より上方または後方に進展した場合は、予後不良と言われています。

がんが進行すれば、外科療法で腫瘍部分を切除する必要がありますが、進展した方向によっては鼻腔部分や上顎の広範囲切除、眼球摘出や骨の移植、義眼を埋めるための欠損部再建手術などが必要になってきます。

このような外科療法に伴う要因が予後に影響していました。最近では、放射線療法と化学療法を併用し、従来切除していた部分を温存しながら治療する治療法が選択されつつあり、予後の生存率を上げる大きな要素となっています。

しかしながら、がんの早期発見がより予後を良好にするため、慢性的な副鼻腔炎や花粉症でないのに涙目や鼻血、鼻水が止まらないなどの鼻の異常がある場合は、早めに専門医を受診し、早期発見、早期治療を心がけましょう。

上顎洞がんの一番の原因といわれる副鼻腔炎(蓄膿症)の時点で治療を開始すれば、上顎洞がんが発生する危険性は大幅に軽減される可能性があります。

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