上顎洞がん手術後(治療後)の注意点

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2017.1.1

上顎洞

上顎洞がんの手術では、放射線療法や化学療法の進歩により、上あごや眼球を温存できるケースが増えていますが、かなり進行してしまっていると、上あごや眼球などを摘出する場合があります。

そのような場合には、欠損部の骨を移植したり、義眼を挿入できるように再建術を行います。

上顎洞がんの後遺症

上顎洞がんの手術後(治療後)に心配されるのが後遺症です。

上顎洞は目や口の神経や組織に非常に近く、上顎洞の治療をするとどうしても正常な組織や細胞を傷つけてしまいます。また、上あごや眼球などを摘出した場合には、より多くの後遺症が現れる傾向があります。

代表的な後遺症は、食べ物が噛みづらい・飲み込みづらい・眼球の陥没・眼球の下垂(垂れ下がる)・眼球突出など、切除した部位によってさまざまな後遺症が生じます。

手術後には欠損部を補うために再建術を行いますが、何かしらの不都合が残ってしまうケースが多いため、手術後にリハビリを行うことが一般的です。

進行がんの外科療法の影響

上顎洞がんは、外科療法を行ってがんを切除するケースは少なくありません。がんが進展している方向と、その腫瘍を切除した場合どのような影響がでるのでしょうか。

下方進展型

歯や上顎、口腔内に進展するため、これを切除すると硬口蓋(口内の天井部分)から歯茎、歯がなくなるため、鼻と口が繋がった状態になります。

そのままですと飲食物をとることができなくなり、発声もうまくできなくなります。再建手術も同時に行われます。

側方進展型

頬の骨に進展するため、これを切除すると頬骨がなくなり顔がへこんだ状態になります。肋骨などを使って頬骨の代わりにします。

上後方進展型

眼球周辺にある骨に進展するため、これを切除すると眼球を摘出することになります。義眼を入れるために眼球周辺の再建手術を行い、義眼をはめることになります。

上顎洞がんは、外科療法で腫瘍を切除すると容貌にかなり影響がでてきてしまいます。

患者の器官を使って再建手術を行うなどの処置はとられるものの、以前と同様にはいかず、特に患者が女性の場合は、外見が変わることを恐れて手術に踏み切れないという人もいます。

最近多くなっている化学放射線併用療法を使うなどの別の選択肢によって、機能は温存したままで治療できることが可能になってきています。

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