乳がんとは・乳がんの基礎知識

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2017.2.10

小関 淳

この記事の監修者

日本大学病院 乳腺内分泌外科 助手 病棟医長
女性医療クリニックLUNAグループ 乳腺外科担当
医師 小関 淳

  • 乳房(おっぱい)にできるがん
  • 浸潤がんと非浸潤がんに分類される
  • 女性がかかるがんの中では、最も発症率が高いがん
  • 日本人女性の11人に1人が、一生の内に乳がんにかかる
  • 40歳代後半が発症のピーク
  • 治療成績は良好で、早期発見により乳房を温存することも可能

乳がんとは乳がんは、乳房(おっぱい)にできるがんで、乳房内にある乳腺組織(腺小葉・乳腺・乳管)にがんが発生する病気です。

腺小葉は、母乳をつくる働きがあり、乳腺は、腺小葉が集まったものです。乳管はつくられた母乳を乳頭(ちくび)まで運ぶという役割があります。

乳がんは、がんが乳管から発生する乳管がんと、腺小葉から発生する小葉がんに分けられますが、乳管がんの方が発生頻度は高くなっています。乳がんの約90%を乳管がんが占めます。

また、乳がんは浸潤の有無で大きく、浸潤がんと非浸潤がんに分類されます。

浸潤がんは、転移する可能性が高く、リンパ節・骨・肺・肝臓・脳などに転移しやすい傾向があります。また、しこりをつくるタイプが多いです。

非浸潤がんは、転移する可能性が低く、しこりをつくらないタイプが多いので、乳がん検診(マンモグラフィー)などで偶然発見されるケースが多いです。

乳がん検診の普及やマンモグラフィーなどの検査技術の向上により、ごく早期の段階である非浸潤性乳がんの発見率は、年々上昇しています。

乳がんは、日本人女性がかかるがんの中で、第1位

乳がんの罹患者数・死亡者数

現在の日本では、乳がん患者が年々増加しており、女性がかかるがんの中では、最も発症率が高いがんとなっています。

年間約4万人の人が乳がんに罹患(かかること)し、年間約1万2000人の人が乳がんにより死亡しています。

統計結果によると、日本人女性の11人に1人が、一生の内に乳がんにかかるといわれています。欧米では発症頻度が高く、8人に1人です。

年齢的にみると、30代後半から急激に増加し始め、40歳代後半でピークを迎えます。稀に20代で発症することもあります。

また、乳がん検診の普及に伴って早期発見ができるケースが増え、治療技術も向上しておりますので、乳がん患者の約80~90%は、5年以上生存することができています。これは全がん中、良好な治療成績です。

乳がんは、乳がん検診を受けたり、セルフチェックすることで自分で発見することができるがんです。

早期発見をすれば、乳房を温存した治療が可能になりますので、日ごろから乳房を定期的にチェックすることが大切です!

乳がんは男性にも発生する

男性

乳がんといえば女性特有の病気と思われがちですが、稀ではあるものの(乳がん全体の約1%)、男性にも発生することがあります。

男性乳がんが発症する年齢は60代に見られやすいようですが、年齢問わず発生する可能性があります。

男性に発生する乳がんの種類は、女性の乳がんと同様に乳管がんが多数を占めます。また、浸潤性のもとの非浸潤性のものに分類されます。

浸潤性乳管がんは、乳管を包む細胞膜を破って外部へがん細胞が広がっていくもので、男性が患う乳がんの大半を占めます。

一方で、がん細胞が乳管内にとどまるタイプを非浸潤性乳管がんと呼び、発生割合は少ないものの、このタイプの男性乳がんも存在します。

その他、炎症性乳がんや乳頭パジェット病という特殊なタイプの乳がんも、稀ではありますが発生することが確認されています。炎症性乳がんは、乳房が腫れて赤く熱を伴う症状が起きます。

乳頭パジェット病は、乳管から発生したがんが乳頭の表面まで進行し、かゆみを伴った赤い湿疹が出てきます。

男性乳がんが発生する要因は、家族性のものや、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量増大などが考えられています。また、一定量の放射線にさらされることも男性乳がんの要因として指摘されています。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | 乳がん
  2. 公益財団法人 日本医療機能評価機構 Minds 有効性評価に基づく乳がん検診ガイドライン 2013年度版
  3. がん研有明病院 がんに関する情報 乳がん
  4. 国立がん研究センター がんの統計’15
  5. 慶應義塾大学病院 KOMPAS | 乳がん
  6. その他

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