乳がんのママが赤ちゃんに授乳するとうつる?影響は?

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授乳中に乳がんが発見された場合、悩みはより深くなるものです。

「これから育児と治療を両立できるのか」ということもそうですが、同時に「母乳を通して赤ちゃんに何か影響があったらどうしよう!」という心配も出てくるのではないでしょうか。

結論からいうと、授乳によって乳がんが赤ちゃんに悪影響を及ぼす危険性は、まずありません。

そのことは医学的にも既に証明されていますので、心配しないようにしましょう。

なぜそう言い切れるのか、また授乳中の乳がんはどのように発見すればいいのか、などについて詳しくご紹介していきます。

母乳を通して赤ちゃんにがんが移ることはない!

乳がんのママにとって、どうしても気になってしまうのが「授乳を介しての赤ちゃんへの影響」ですが、これは心配無用であることが医学的にも証明されています。

乳がんは、母乳を分泌する乳腺にできるケースがほとんどですので、確かに母乳の中に少量のがん細胞が混じる可能性はあります。

しかしそれを赤ちゃんが飲んでも、胃の中で消化されるだけですので、特に問題にはならないのです。

そもそも、がん細胞が他人の体の中で根付いて増殖する、というようなことはあり得ません。

ウイルスや細菌と異なり、がん細胞はその人自身の細胞から発生するものですから、他人に感染するようなことはないのです。

また、万が一母乳の中に大量のがん細胞が含まれるような場合、母乳の質が変わってしまいますので、赤ちゃんも飲みたがりませんし、色の変化などでお母さん本人も気づくことがほとんどです。

そうでない以上、母乳は赤ちゃんにとって最高の栄養源なのですから、心配する必要はありません。

授乳中は、乳がん以外の「しこり」もできやすい

授乳中に胸のしこりを感じると、「乳がんでは?」と心配になってしまいますが、実際は授乳中に乳がんになる女性はそれほど多くないといわれます。

授乳中にもっとも多くみられるしこりは、母乳がのう胞という袋状のものの中に溜まってできる「乳瘤(にゅうりゅう)」です。

しこりの感触自体は、乳がんと似ているのですが、短期間のうちに急に大きくなったり、左右の胸にできたりする場合は、ほとんどが乳瘤と考えられます。

その他、痛みや熱をともなう場合は乳腺炎、しこりが動く場合は乳腺症など、乳がん以外の良性のしこりはいくつかあります。

ただし、年齢が上がるにつれて乳がんの可能性も高まりますので、自己判断せず、一度乳腺外科で診てもらうことが大切です。

授乳中も乳がんの検査は受けられる!

「授乳中は乳がんの検査をしにくいのでは?」と思われるかもしれませんが、検査を受けることは十分に可能です。

ただし、授乳中は乳腺の濃度が高くなるため、マンモグラフィでは全体的に白っぽく写ってしまいます。ですから、授乳中は超音波(エコー)検査が最適です。

授乳中に乳がんにかかる確率は低いといわれていますが、それは授乳中に乳がんの検査を受ける女性が少ないことや、受けても乳腺に隠れて発見されにくいことなどが一因と考えられます。

実際は、最近乳がんの闘病中であることが明らかになった小林麻央さんのように、授乳中に乳がんが見つかるケースも少ないながらあることは確かですので、気になるしこりがある場合はぜひ一度、検査を受けることをおすすめします。

授乳は乳がんリスクを低下させる!?

乳がんと授乳の関係については、「授乳が乳がんのリスクを低下させる」という話を聞いたことがある方も多いかもしれません。

確かに、出産や授乳の回数が多かった昔の日本女性が乳がんにかかりにくかったことを考えると、この仮説には一理あるように思えてきます。

実際、国際的に実施された研究では、「授乳期間12ヶ月ごとに、乳がんのリスクが4.3%有意に低下する」という結果が発表されました。

ただし、日本女性だけを対象とした調査では、明らかな因果関係は認められなかったとされています。

とはいえ、国際的な研究ではリスクの軽減が確認されたことから、授乳が乳がんリスクの低下に多少なりとも関わっていることは、ほぼ確実とみなされています。

乳がんは「エストロゲン」という女性ホルモンによって増殖するタイプが多いため、妊娠や出産、授乳などでエストロゲンレベルが低下すればするほど、乳がんのリスクを軽減できると考えられます。

授乳中でも、しこりがあった場合はまず乳腺外科へ!

いずれにせよ、乳がんは授乳中かどうかにかかわらず発生するリスクがありますので、しこりに気付いた時には念のために受診することが大切です。

授乳中のしこりには、上述したように乳瘤や乳腺炎などが多いのですが、中には悪性のものもありますから、自己判断は危険です。

不安を解消するためにも、ぜひ一度乳腺外科にかかり、超音波検査を受けるようにしてください。

その結果、もしも乳がんであることが判明したとしても、赤ちゃんが機嫌よく母乳を飲んでいたのであれば、悪影響を及ぼしている可能性はまずありません。

それは医学的にも証明されていることですので、不安になったり後悔したりすることなく、赤ちゃんのためにも今後の治療を前向きに考えていくようにしましょう。

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