乳がんの原因とリスク

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2017.2.10

小関 淳

この記事の監修者

日本大学病院 乳腺内分泌外科 助手 病棟医長
女性医療クリニックLUNAグループ 乳腺外科担当
医師 小関 淳

乳がんは、下記のようなことが原因とリスクになると考えられています。

  • 初経が早い・閉経が遅い
  • 出産経験がない
  • 初産が遅い(30歳以上)
  • 食生活の欧米化
  • 閉経後の肥満
  • アルコール・喫煙
  • 遺伝

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初経が早い・閉経が遅い

乳がんは、女性ホルモン(エストロゲン)との関係性が深く、女性ホルモンを分泌している期間が長ければ長いほど、乳がんの発症リスクが高まります。

初経が早い・閉経が遅いということは、女性ホルモンが分泌されている期間が長くなるので、乳がんの発症リスクが高まります。

ホルモンががん細胞に作用するしくみ

出産経験がない

女性は妊娠をすると、プロゲステロンという女性ホルモンが優位になり、乳がんの原因となるエストロゲンの影響が少なくなります。

出産経験のない女性は、特にエストロゲンの影響を受けやすくなるといわれています。

初産が遅い(30歳以上)

女性は10~20代に最も女性ホルモン(エストロゲン)が多く分泌されますが、この時期に出産をすると、出産後にエストロゲンの影響を受けにくくなるといわれています。

そのため、初産が30歳以上と遅い場合は、出産後もエストロゲンの影響を受けやすくなり、乳がんの発症リスクが高まるといわれています。

食生活の欧米化

乳がんは日本人では11人に1人の発症頻度ですが、欧米では8人に1人と発症頻度が高くなっていることから、食生活の欧米化も原因の1つと指摘されています。

閉経後の肥満

肥満

閉経後は、脂肪組織の中にある酵素のアロマターゼが、副腎より分泌された男性ホルモンを女性ホルモンに変換します。

そのため肥満であるほど脂肪組織の量が多くなりますので、女性ホルモンの分泌量が増えることになりますので、乳がんの発症リスクを高めるといわれています。

アルコール・喫煙

アルコールは適度な量であれば問題ないのですが、過度な飲酒は細胞の変異を引き起こし、乳がんになるリスクを高めます。

次に喫煙についですが、喫煙は明らかな発生リスクと考えられており、たばこを吸う人は吸わない人の約4倍乳がんになりやすいといわれています。

遺伝

乳がん・卵巣がんの遺伝イメージ

乳がんは、遺伝的要因が大きいとされており、遺伝的に乳がんを抑制する遺伝子(BRCA1・BRCA2)に異常が見られる場合があります。乳がん患者の約5%が、遺伝が原因であるといわれています。

乳がんの原因は上記にあげました原因が考えられていますが、いずれか1つではなく、複数の原因が重なることによって、発症リスクがさらに高まるといわれています。

エストロゲンに関するその他のリスク要因

乳がんは主に上記で見たような原因から引き起こされますが、その中でも女性ホルモンであるエストロゲンが大きな影響を及ぼしています。

したがって、エストロゲンに関して以下についても、乳がんを誘発するリスク要因としてみなされる場合があります。

ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法とは、更年期障害やそれに伴う諸症状を緩和するために、エストロゲンを内服薬や貼り薬で補充する療法です。

更年期障害は閉経前後にエストロゲンが不足しがちになることから引き起こされるため、エストロゲン補充が更年期障害の治療として有効です。

しかし、エストロゲン自体が乳がんのリスク要因となるため、エストロゲン補充により乳がんが発生する確率が上がると見られています。ただし、ホルモン補充療法による乳がん発生率は他のリスク要因よりは低いようです。

女性特有疾患の既往歴

片方の乳がんや子宮体がん、卵巣がんの既往歴があれば、乳がんが発生する確率が上がると言われています。

子宮体がんや卵巣がんもエストロゲンが原因として発症することから、乳がんの原因が保持されている以上、がんが発生する確率が高まります。

なお、乳腺症と呼ばれる良性の乳腺疾患と乳がんの関連については諸説がありますが、乳腺症をきっかけに乳がんが発生するということは否定される見解が多くなっています。

乳がんと乳腺症が併発する可能性はありますが、乳腺症になっても必ずしも乳がんになるということはありません。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | 乳がん
  2. 公益財団法人 日本医療機能評価機構 Minds 有効性評価に基づく乳がん検診ガイドライン 2013年度版
  3. がん研有明病院 がんに関する情報 乳がん
  4. 国立がん研究センター がんの統計’15
  5. 慶應義塾大学病院 KOMPAS | 乳がん
  6. その他

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