乳がんの検査・診察・診断

  • Facebook シェア
  • はてなブックマーク
  • LINE
  • Google+

2017.2.10

小関 淳

この記事の監修者

日本大学病院 乳腺内分泌外科 助手 病棟医長
女性医療クリニックLUNAグループ 乳腺外科担当
医師 小関 淳

乳がんの検査には下記のような検査があります。

  • 視診・触診
  • マンモグラフィー
  • 乳腺超音波検査
  • 生検
  • CT検査・MRI検査
  • 乳管造影検査
  • 乳管内視鏡検査

スポンサーリンク

視診・触診

しこり

乳がんになると、胸のしこりや、乳房の形の変化・皮膚のひきつれ・えくぼなど、さまざまな症状が現れます。

これらを発見するために重要なのが、専門医による視診(目で見る)と、触診(触る)です。

熟練した医師であれば、これらの検査だけでも、乳がんの可能性をある程度判断できます。

人によっては抵抗感があるかもしれませんが、とても重要な初期検査の一つであり、画像検査とセットで受けることが一般的です。

最近は、女性医師のいる病院も増えていますので、抵抗感の強い方はぜひ探してみてください。

マンモグラフィー

マンモグラフィー

現在、乳がん検診として、国内でもっとも広く行なわれている検査です。

専用の機械で乳房を上下左右から挟んで、乳房内をX線撮影します。

触診ではわからないようなごく小さなしこりや、しこりをつくらないタイプの乳がんも発見することが可能です。

近年はマンモグラフィーの普及により、早期発見できる患者さんが増えています。

乳腺超音波検査

超音波を乳房にあてて、乳房内のしこりの有無や、良性か悪性かなどを調べる検査です。放射線の被ばくがないため、何度も繰り返し受けることができます。

マンモグラフィー検査と併用することで、乳がんの早期発見率がより上がることが分かっています。

生検

検査

上記のマンモグラフィー検査や乳腺超音波検査で異常が見つかった場合には、病変の一部を採取して、顕微鏡で調べる「生検」が行なわれます。

乳がんの生検には、大きく分けて以下の3つがあります。

細胞診

体表から注射器を刺し、しこりの中の液体や細胞を採取する検査です。乳頭からの分泌物がある場合は、それを使って調べることもあります。

生検の中では、もっとも簡易的な検査です。

組織診(針生検)

専用の針を用いて、しこりから組織の一部を採取する検査です。細胞診よりも多くの細胞を調べることができます。

針生検のほかにも、手術でしこりを切除して行なう「外科生検」という方法もあります。

マントーム生検

細胞診や組織診よりも、さらに精度の高い検査です。太い吸引式の針を使うことで、広範囲の組織を採取できます。

超音波で位置を確認しながら行なう「超音波ガイド下マンモトーム生検」と、マンモグラフィーを使った「ステレオガイド下マンモトーム生検」の2種類があり、それぞれの状況に応じて使い分けます。

CT検査・MRI検査

CT

乳がんの画像検査では、乳房や全身をあらゆる角度から撮影することにより、乳房内のがんの広がり具合や、他臓器への転移の有無を調べることができます。

MRI検査では乳房内をより詳しく調べることができ、CT検査では、乳がんが特に転移しやすい、肺・肝臓・脳・骨などへの転移も発見できます。

乳管造影検査

乳管造影検査は、乳首から乳管に細い管を挿入して造影剤を注入し、X線撮影をする検査です。

乳管内が鮮明に映し出されるため、乳管内の異常を調べることができます。

特に、血性乳汁(血の混じったような茶褐色の分泌液)が出るタイプの乳がんの診断に有効です。

乳管内視鏡検査

約1mmの細いファイバースコープ(内視鏡)を乳首から乳管に挿入し、乳管内を調べる検査です。
乳管内に病変が見つかった場合は病変の一部を採取して、がん細胞でないかどうかを調べることもできます。

セルフチェック・自己検診

乳がんは、しこりという分かりやすい症状が出るがんですので、日ごろからのセルフチェックも有効です。

生理前や生理中は、女性ホルモンの影響で乳房が張る場合が多く、異常がわかりにくいため、セルフチェックは生理が終わった2~3日後に行ないましょう!

乳がんのセルフチェック・自己検診の手順

両手を上げバンザイをした状態で、左右の乳房にひきつりやえくぼがないか、調べます。
※ 実際は上半身裸の状態で行います。
仰向けに横になり、片方の腕を頭の下に敷き枕にします。腕を上げた方の乳房を、もう片方の手を使って、指の腹でなぞるようにしてしこりの有無を調べます。何度もなでるようにまんべんなく調べましょう!両方の乳房に行います。
乳頭(ちくび)をつまみ、分泌液がでるかどうか調べましょう!分泌液が茶褐色の場合は、乳がんの可能性があります。

以上の乳がんのセルフチェックを月に1度、できれば日を決めて行なうことによって、普段の乳房の状態を把握することができ、異常があった場合に気付きやすくなります。

乳がん検診の欠点と推奨年齢

乳がん検診の診断の流れ

乳がんは早期発見することで治療しやすくなり、早ければ早いほど乳房を温存できる可能性が高くなります。

そのため、一定年齢を超えたら乳がん検診の受診が推奨されています。乳がん検診では、主に視触診やマンモグラフィー、超音波検査などが行なわれます。

乳がん検診を受けることでいち早く乳がんの発見ができますが、一方で乳がん検診には欠点があるという指摘もあります。

たとえば、マンモグラフィー検診は優れたがん検出能力がありますが、一方で放射線の被ばくは避けられません。

そのため、妊娠中や授乳中の女性は検診ができないという欠点があります。

また、若い女性の場合は乳腺が発達しているため、画像が全体的に白っぽく写り、がんと乳腺の識別が難しい場合もあります。

乳腺超音波検査においても、放射線を使用しないという利点があるものの、検査精度は医師や技師の検査能力に依存し、また石灰化(カルシウムの沈着でがんの副産物)が見つけにくいという欠点があります。

このように、検査方法によってメリットとデメリットがあるため、年齢によって受けるべき検査を判断することが大切です。

2006年度から、厚生労働省により「40歳以上の女性に対し、2年に1度視触診およびマンモグラフィー併用検診を行なう」との通知が出されており、40歳以上であればマンモグラフィー検査が推奨されていますが、閉経前の女性はできるだけ超音波検査と合わせて受けることをおすすめします。

がんとわかる前にがん保険を検討しよう!

がん保険はがんになってからでは加入できません。またがん保険は医療保険と違い、持病や既往歴があっても問題ないケースが多いのが特徴です。

がんになった際の治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

FPが選ぶおすすめがん保険人気ランキングの上位2社をご紹介しておきます。

  • Facebook シェア 0
  • はてなブックマーク はてブ 0
  • LINE 送る
  • Google+ 共有 0
関連記事
応援

下記団体の活動を応援しています。

がんの臨床試験(治験)募集!
COMLの電話相談
Minds医療情報サービス
キャンサーペアレンツ

ページの1番上へ戻る