実は知らない毎日飲む味噌汁のがん予防効果!

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2017.1.1

日本人が昔から毎日飲んできた、味噌汁。実はこの味噌汁に、がんを予防する効果があることが最近の研究で分かってきました。

国立がん研究センターの調査では、味噌汁は特に乳がんの発生リスクを大きく下げると発表されています。

乳がんは、今や日本女性の12人に1人がかかるともいわれるほど、近年急増しているがんですので、味噌汁で予防できるならぜひ実践したいですね。

1日にどれぐらい味噌汁を飲めば、がんの予防効果が期待できるのか、またなぜ味噌汁にがんを予防する効果があるのか、などについてご紹介していきます。

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1日3杯以上の味噌汁で、乳がんのリスクが40%低下!

国立がん研究センターが行なった調査は、岩手・秋田・長野・沖縄というバラバラの4地域に住む、40~59歳の女性およそ2万人を対象にしたものです。

彼女たちを10年間追跡調査したところ、なんと1日3杯以上の味噌汁を飲む女性は、それ以下の女性に比べて乳がんの発生率が40%も低下していることがわかりました。

がんの予防効果があるとされる食品はいくつかありますが、これほど顕著な結果が出る食品はかなり珍しいといえます。

もともと、乳がんは大豆に含まれる「イソフラボン」という成分によって、リスクを下げられる可能性があることは知られていました。それが、実際の調査によって証明された形です。

ただし調査の結果、豆腐や納豆、油揚げなどの味噌汁以外の大豆製品に関しては、乳がんとの関連性がはっきりとしませんでした

閉経後の女性に限っては、大豆製品を多く食べる人ほど乳がんのリスクが減少するという結果が出ましたが、全体的には味噌汁ほどの因果関係は確認されなかったようです。

ですから、乳がんを予防するためには、特に味噌汁を積極的に摂取すればいいということになります。

味噌汁ががんのリスクを下げる3つの理由とは?

なぜ、味噌汁は乳がんのリスクを減らすのでしょうか。そのメカニズムはまだはっきりとはわかっていませんが、以下のような原因が考えられます。

イソフラボンが女性ホルモンの働きを邪魔するから

乳がんは、エストロゲンという女性ホルモンと深いかかわりがあります。

エストロゲンに体が長くさらされるほど発症リスクが高まるため、たとえば初潮が早かった人や、閉経が遅かった人、もしくは妊娠・出産の経験がない人は、乳がんにかかりやすいといわれています。

一方、大豆に含まれるイソフラボンは、「植物性エストロゲン」と呼ばれるほど、エストロゲンに似た化学構造を持っています。

普通に考えると、「それなら大豆は乳がんのリスクを上げるのでは?」と思われるかもしれませんが、イソフラボンは本物のエストロゲンと比べると非常に活性が弱いため、ホルモン値に影響をほとんど与えません。

むしろ、イソフラボンは体内で過剰になったエストロゲンの働きを弱めてくれるほか、逆に体内にエストロゲンが不足している時には、その代役を務めてくれます。

つまり、エストロゲンレベルをうまくコントロールしてくれるのです。

これが、味噌汁が乳がんを予防する大きな原因だといわれています。

脂肪分の少ない和食を食べることになるから

味噌汁を飲むということは、自然と和食をいただくことにもなりますので、味噌汁だけではなく和食そのものも乳がんのリスク軽減に役立っている可能性があります。

乳がんは、もともと日本女性には少ないがんだったのですが、近年、爆発的にといっても過言ではないほど患者数が増えています。

その背景には、出産回数の減少も関わっていると思われますが、食生活の欧米化も大きな一因ではないかと考えられているのです。

特に動物性脂肪や乳製品が、乳がんのリスクを上げるという研究結果がいくつかみられます。

ですから、それらの摂取が自然と少なくなる伝統的な和食は、逆に乳がんのリスクを下げることにつながります。

酵素が含まれているから

味噌は、発酵食品の一つです。発酵食品には、酵素や酵母などが多く含まれますが、これらによって「脂肪酸エチル」という物質が作られ、これががんの発生を抑えるといわれています。

味噌汁と塩分の問題-高血圧にならないためには

味噌汁は乳がんだけではなく、胃がんの予防効果もあるという研究結果も出ています。

他にも、欧米型の食事がリスクファクターとなるがんはいくつかありますので、もしかしたら今後、さらに多くのがんと味噌汁の関係が明らかになっていくかもしれません。

しかし、味噌汁というと気になるのが塩分です。塩分の過剰摂取は高血圧の原因になることは、もはや誰もが知る常識となりました。

もともと血圧が高くない人は、それほど気にする必要はありませんが、既に高血圧ぎみの方は減塩みそを利用したり、出汁をしっかりとって味噌の量を少し減らしたりするなどの工夫をすることをおすすめします。

また、塩分と一緒にカリウムを摂取すると、塩分が排出されやすくなりますので、カリウムの多く含まれる海藻類や緑黄色野菜を具として入れると、高血圧予防に最適です。

ちなみに、体にいい大豆も過剰摂取は良くないといわれています。イソフラボンをとりすぎると、甲状腺ホルモンの分泌が低下したり、ホルモンバランスの乱れにつながったりする危険性があるからです。

食品衛安全委員会によると、1日あたりのイソフラボンの摂取量は、食品であれば70~75mg、サプリメントであれば30mgを上限としています。

1日3杯の味噌汁で、この上限を超えることはありませんが、ほかの大豆製品とのバランスを考え、過剰摂取にならないように気を付けましょう。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | がん予防
  2. 書籍 がんの予防―科学的根拠にもとづいて (国立がん研究センターのがんの本)
  3. 国立がん研究センター 社会と健康研究センター がん予防法の提示 2016年8月31日改訂版 | 科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究
  4. その他

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