がん予防その1:がんを発生させる因子・物質を避ける

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2017.1.1

がん発生因子

がんを予防するために気を付けたいことはいくつかありますが、その一つに「発がん性物質をなるべく避ける」ことが挙げられます。

発がん性物質とは、その名のとおり、がんの発生をうながす物質のことで、「発がんイニシエーター」とも呼ばれます。

身近にあるものとしては、タバコに含まれる有害な化学物質が代表的ですが、他にも工場や車から出る煙や、化学薬品、食品添加物などにも含まれており、その種類はさまざまです。

文明がこれだけ進歩した今、発がん性物質を完全に避けて暮らすことはほぼ不可能ですが、意識しだいで触れる機会を避けることはできます。ぜひ今日からでも、自分の身の回りにあるものを見直してみませんか?

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「発がん性物質」ってどんなもの?

発生

発がん性物質とは、正常な細胞をがん化させる化学物質のことを指します。

発がん性物質は、細胞に取り込まれて核の中を浮遊し、細胞分裂の際に正常な塩基の代わりに結合して、異常な情報を持った細胞を生み出してしまうのです。

国際がん研究機関(IARC)は、化学物質を発がん性リスクの程度によって、いくつかのグループに分けて評価しています。もっともリスクが高いのは「グループ1」です。

グループ1に分類されている化学物質は多数ありますが、有名なものとしては「アスベスト(石綿)」や「ベンゼン」「カドミウム」「ホルムアルデヒド」などがあります。

たとえばアスベストは、長らく建築物や車のブレーキパッドなどに使用されてきましたが、明らかな発がん性があることが国内外で判明してから、日本でも本格的に規制の対象となりました。

しかし逆にいえば、「明らかな発がん性が確認されるまでは普通に使われ続ける化学物質が多い」ということでもあるのです。

だからこそ、私たち一人ひとりがしっかりと意識を高め、身のまわりのものを取捨選択していく必要があります。

タバコは、もっとも避けるべき身近な発がん性物質!

たばこでがんが発生する流れ

発がん性物質を極力避ける上で、もっとも重要なのは「禁煙」です。

タバコには、発がん性が疑われる物質が数十種類も含まれているにもかかわらず、いまだに規制が甘いという現実があります。

タバコに含まれる発がん性物質の中でも、特に有名なのは「ベンゾピレン」です。これはIARCのリスク評価では「グループ2」に分類されています。

また、グループ1に分類される「2-ナフチルアミン」をはじめとするアミン類も、タバコの煙の中に含まれる代表的な発がん性物質です。

これらの物質が入った煙を吸い込むと、気管支から細胞内に取り込まれ、正常な細胞分裂の邪魔をします。

また、発がん性物質は気管支や肺だけではなく、そこに至るまでの食道や咽頭・喉頭はもちろん、唾液と混ざって胃にも移行するほか、尿中に混ざって膀胱にも触れるなど、全身のさまざまな部位に悪い影響を与えてしまうのです。

実際、国内外のさまざまな研究機関が、タバコと複数のがんの因果関係を発表しています。

さらにタバコには、副流煙の問題もあります。喫煙者が吸いこむ主流煙はフィルターを通りますが、副流煙はそのまま周囲に流れるため、有害物質の濃度は主流煙よりも高めです。

ですから自分はタバコを吸わなくても、副流煙を吸わされることによってがんになるリスクがあります。

副流煙と肺がん

まさにタバコは、がんにとって「百害あって一利なし」の嗜好品です。がんになりたくない人は、今日からでも禁煙にチャレンジしてみましょう。

食品添加物にも、発がん性の可能性を疑おう

身のまわりにある発がん性物質としては、口から入る食品添加物も見逃せません。

加工食品に使われている食品添加物は、もちろん国が定めた安全基準にもとづいて使用されていますが、実際はまだ分かっていないことも多いといわれています。

人工的に作られた添加物の化学作用は複雑で、その働きが分かりにくいため、正しく評価するまでには長い年数がかかることもあるからです。

実際、以前までは安全だとして使用されていた食品添加物が、途中から使用禁止になった例はいくつもあります。たとえば一部のタール色素や、アカネ色素などが有名です。

これらは研究が進む中で、発がん性が確認されましたので、現在使われている添加物の中にも今後、新たに発がん性が認められるものは複数出てくる可能性があります。

また食品添加物の安全性に関して、国によって基準がまったく異なる点も問題です。ある国では使用禁止になっている添加物が、別の国では普通に使われていたりします。

たとえば「赤色○号」や「青色○号」などのタール色素は、北欧諸国ではすでに禁止されているのですが、日本ではまだ使われ続けています。

つまり、安全なのか危険なのか判断がつきにくいのが食品添加物ですので、がんから少しでも身を守るためには、できる範囲で避けることが望ましいでしょう。

なるべく天然の食材と調味料を使った料理をするよう、心がけたいところです。

「必要のない発がん性物質」は、とことん避けよう

他にも、化学薬品やカビ、工場から出る煙や車の排気ガスなど、発がん性物質の含まれるものは多数あります。

「なるべく発がん性物質に触れない職場を選ぶ」「できるかぎり空気のきれいなところに住む」などの対策はとることができますが、現実的には全ての発がん性物質を避けて暮らすことは不可能です。

また、あれもこれもと気にしすぎるのもストレスになり、体にとっていいことではありません。

もっとも大切なのは、「有益性や必要性のない発がん性物質は、とことん避ける」ということに尽きます。

たとえば工場従事者や化学者など、一部の職業の人にとって発がん性物質は身近なところにありますが、それは仕事の上ですからある程度は仕方ありません。

しかしタバコは、基本的に吸う必要性も有益性もないものですから、やめるに越したことはないのです。

食品添加物も、どうしても忙しい時に加工食品を時々使う程度であれば、大きな問題にはなりませんが、ただ漫然と使い続けることは望ましくありません。

時間のある時はなるべく自然な食材と調味料を使って調理したものを食べる、その意識をするかしないかで将来的な影響が大きく変わってくるはずです。

ぜひ身のまわりのものを意識して見直し、必要のない発がん性物質はとらないように気を付けていきましょう。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | がん予防
  2. 書籍 がんの予防―科学的根拠にもとづいて (国立がん研究センターのがんの本)
  3. 国立がん研究センター 社会と健康研究センター がん予防法の提示 2016年8月31日改訂版 | 科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究
  4. その他

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