がん予防その6:身体の免疫力を常に高めておく!

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2017.1.1

がん免疫

がんを予防するためには、体の免疫力を高めておくことも大切です。

免疫というと、ウイルスや細菌に対する抵抗力のイメージがありますが、がん細胞も体にとっては異物ですので、通常は免疫システムによって排除されます。

中でも「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」は、血液に乗って全身を常に監視し、異常な細胞を見つけしだい攻撃してくれる頼もしい存在です。

つまり免疫力とは、「がん細胞ができても自分で排除できる力」ということになります。そんな免疫力を上げるためにできる、日常生活のコツを6つご紹介しましょう。

がん細胞と戦う免疫力を上げるための、6つの習慣

免疫

私たちの体では、常に細胞のDNAが傷ついており、その結果1日に5,000個ほどのがん細胞が生まれているといわれます。

しかし、それが必ずしもがんに成長しないのは、まさに体に備わった免疫力のおかげです。

免疫力を高める方法はいくつか考えられますが、日常生活の中でできる効果の高い方法としては以下のようなものがあります。

体の免疫力を上げる生活習慣

  • 1.規則正しい生活を送る
  • 2.適正体重を維持する
  • 3.十分な睡眠をとる
  • 4.適度な運動をする

上記6つのことを普段から守り、体の免疫力を最高の状態にしておきましょう。

1.なぜ規則正しい生活が、免疫力を上げるの?

食生活

規則正しい生活は、ありとあらゆる健康法の中で触れられていることです。それほど、人間の健康にとって必要不可欠なものであるといえます。

なぜ規則正しい生活が大切なのかというと、「人間の体にはリズムがあるから」です。

血圧の変動や内臓の活動、ホルモンの分泌など、私たちが意識していないところで体は勝手に色々な活動をして、リズムを作ってくれています。それは「自律神経」によるものです。

健康な人では、日中は交感神経、夜は副交感神経という自律神経が優位になって、体のバランスをとっています。

簡単にいえば、交感神経は緊張や活動、副交感神経は休息や睡眠に関係する自律神経です。これらの自律神経が整うことで、1日の中で健康的な体のリズムが出来上がり、結果として免疫力も十分な力を発揮しやすくなります。

一方、不規則な生活をすると自律神経が乱れ、交感神経と副交感神経のリズムが崩れて、免疫力が下がってしまいます。

実際、夜勤がある看護師さんは、その仕事を始める前に比べて白血球の数が減っているという調査結果もあるほどです。

できるだけ毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起き、3食決まった時間に食べる。そうすれば免疫力も上がりますし、排便のリズムも整いやすくなり、総合的に体の調子が良くなります。

2.肥満は、免疫力を低下させる!

肥満

体型も、実は免疫力と深い関わりがあります。

2007年に、ボストン大学歯学部の博士らが、「肥満の人は免疫力が弱い」という研究報告を発表しました。

それまでも、肥満の患者さんはそうでない患者さんに比べて、歯肉炎などの感染症の治りが悪いことは分かっていたのですが、その理由の一つが初めて明らかにされたのです。

博士らが、肥満マウスと標準体重のマウスそれぞれに、歯茎の感染症を引き起こす細菌を感染させたところ、肥満マウスのほうが感染症にかかりやすいことを突き止めました。

また、肥満マウスの白血球の働きが悪いことも判明したとのことです。

もちろん、人でも同じことが当てはまるでしょう。免疫力を上げるためにも、できるかぎり適正体重を維持することが大切です。

3.十分な睡眠は、免疫力アップの基本!

睡眠

睡眠も、免疫力を上げて健康な生活を送るために欠かせないものです。

寝不足が続いている時に体調が悪くなったり、風邪をひいたりした経験のある人は多いのではないでしょうか。

また風邪をひいた時は、体を温かくして寝ることが一番の薬になることも、多くの人が経験として知っていると思います。

睡眠中には、私たちの知らない間にさまざまな体の修復作業や、新陳代謝が活発に行なわれているのです。骨髄でも、赤血球や白血球、リンパ球などが作られています。

造血は、全身にかかる重力が均一になった時、つまり体を横にした時にもっとも活発に行なわれることが分かっているため、睡眠不足になると良質な血液が不足する可能性が高くなるのです。

特に日本人は、世界の中でも睡眠時間の少ない国として知られています。夜はなるべく明るい画面を見つめるのを避け、明かりも極力落としたほうが、副交感神経が優位になって眠気が起こりやすくなります。

4.呼吸が乱れない程度の「適度な運動」をしよう

適度な運動

免疫力を上げるには、適度な運動も効果的です。ここでいう適度な運動とは、「息切れしない程度の運動」を指します。

たとえば、ゼイゼイ呼吸が乱れるような有酸素運動や、きつすぎる筋トレでは、体内に取り込む酸素量が増えるため、活性酸素が生まれやすくなります。ですから、がん予防の観点からはあまりおすすめできないのです。

一方、ウォーキングや、ゆっくりとした水中歩行など、呼吸が乱れない程度の運動は、逆に活性酸素に対する抵抗力が上がりますし、同時にNK細胞も活性化するとされています。

ですから運動が苦手な人でも、無理のない範囲で体を動かすだけで十分なのです。

ストレス解消と笑いを、毎日の習慣にしよう

ストレスは精神的なものですが、実は私たちが思う以上に体にも深刻な影響を及ぼします。

強いストレスを受けると、体内で副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が産生されて活性酸素を増やすほか、自律神経も乱します。

健康な人の体では、交感神経と副交感神経の2つが、交互に優位になりながらバランスをとっていますが、慢性的なストレスがあると緊張状態が続くため、交感神経が優位になりっぱなしという状態を招きます。

このような自律神経の乱れは、免疫力を大きく低下させてしまうのです。

もちろん生きる以上、すべてのストレスをなくすことはできませんが、趣味など自分に合った息抜きの方法を見つけ、できるだけこまめに解消することが大切です。

また「笑い」がストレスを解消し、免疫力を上げることもさまざまな研究によって明らかになっています。笑った後はNK細胞の働きが良くなる、という調査データも複数出ているのです。

仲間とのおしゃべりや、お笑い番組の視聴など、なんでもかまいません。ぜひ1日に1回は、大笑いできる時間を作ってみましょう。

抗酸化物質は、免疫力もUPさせる!

免疫力を上げるために実践したい最後のコツは、「抗酸化作用のある食べ物や飲み物をとる」ことです。

活性酸素は、それ自体ががんの原因になる上、免疫力も低下させてしまいます。ですから抗酸化物質を摂取することは、さまざまな意味でがんの予防に効果的なのです。

代表的な抗酸化物質としては、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどがあります。いずれも植物が持つ、色味や酸味、苦みなどの成分です。

特にポリフェノールは、ほとんどすべての植物に含まれますから、野菜や果物を積極的に食べるだけで十分に補うことができます。飲み物では赤ワインやココア、コーヒー、緑茶などに多く含まれています。

抗酸化物質をたくさんとって活性酸素を減らし、免疫力を上げていきましょう。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | がん予防
  2. 書籍 がんの予防―科学的根拠にもとづいて (国立がん研究センターのがんの本)
  3. 国立がん研究センター 社会と健康研究センター がん予防法の提示 2016年8月31日改訂版 | 科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究
  4. その他

がんとわかる前にがん保険を検討しよう!

がん保険はがんになってからでは加入できません。またがん保険は医療保険と違い、持病や既往歴があっても問題ないケースが多いのが特徴です。

がんになった際の治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

FPが選ぶおすすめがん保険人気ランキングの1位と2位をご紹介しておきます。

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