がんと「エネルギー療法」

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2017.1.1

国立補完代替医療センター(米国)が分類している補完代替医療で、エネルギー療法は「その他」のカテゴリーに分類されており、具体的な療法としてレイキ、ヒーリングタッチが挙げられています。

ここでは、日本ではあまり耳にすることのないレイキ、ヒーリングタッチなどのエネルギー療法とはどういったものなのか、がんの補完代替医療としてどんな効果があるのかなどを解説していきます。

1.エネルギー療法とは?

エネルギー療法とは、体の内外に存在しているとされるエネルギー領域に働きかける治療法です。この療法は、体の内側と外側には微妙なエネルギーが存在しているという考え方に基づいています。

エネルギー療法には、レイキやヒーリングタッチ以外にも磁気療法やセラピューティック・タッチなどがあります。

1-1.レイキとは?

レイキ(霊気)は日本で生まれたエネルギー療法のひとつで、施術者が自分の手からエネルギーを患者の体に与えることで治療するというものです。

レイキの施術者になるためには、治癒エネルギーを直接他の人に送り込む能力を体得しなければなりませんので、一連の訓練が必要とされています。

レイキの効果としては、自然治癒力が向上し、痛みや熱、消化器系の症状、精神的な症状を改善する効果があるとされています。

1-2.ヒーリングタッチとは?

ヒーリングタッチとは、対象者の体に優しく手を置いていき、身体的・感情的・精神的な健康バランスを整えることを目的としています。

ヒーリングタッチは、人が本来持っているエネルギーに働きかけ、自然治癒力をサポートすることができるとしています。

効果としては、ストレスの軽減のほか、不安や落ち込みの軽減、痛みを和らげる、術後の回復をサポートするなどがあるとされています。

1-3.磁気療法

磁気療法は、パルス磁場、静磁気、交流磁界もしくは直流磁界といった磁気を用いて治療を行っていきます。

磁気療法で科学的に立証されている効果としては、パルス磁場を治癒過程が止まってしまった骨折にあてることで、治癒が促進されていくというものがあります。

また、変形性関節症などの痛みは電磁場療法によって緩和できるのではないかと期待されています。

医療機関の中には、疼痛を緩和する目的で磁気療法(静磁気)が用いているところもありますが、効果については科学的観点からの立証はまだされていません。

1-4.セラピューティック・タッチ

セラピューティック・タッチは、手をあてる療法とも呼ばれており、施術者が持っている治癒力を使って患者のエネルギーバランスの崩れを見つけ、修復していくという療法です。

レイキと似ていますが、異なる点はレイキが必要に応じて指先で軽く触れることがあるのに対し、セラピューティック・タッチは施術者が患者の体に触れるということはありません。

この療法は、がん患者の不安を軽減したり、生活の質(QOL)を高めたりするために行われますが、これらの効果があることを裏付ける科学的根拠は提出されていません。

2.補完代替医療としてのエネルギー療法の効果

エネルギー療法は、日本よりも海外で積極的に取り入れられています。レイキやセラピューティック・タッチは米国で用いられており、痛みの軽減などに有効であると考えられています。2つほど事例を紹介します。

米国では、イラクやアフガニスタンでの戦闘体験でPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断された兵士に対してレイキが用いられています。

米陸軍基地の医療センターでPTSDの治療にあたっているウェッシュ博士によると、「PTSD患者は神経系統にきわめて複雑な問題を抱えている。そのため、多くの兵士は痛みを訴えるのである。ほかの治療法では頭痛にはあまり効果がないが、ここで行う鍼やマッサージ、レイキなどは、大抵の場合効果があり、痛みを軽減させることができる」と述べています。

参考:レイキセラピー協会 レイキの効果 海外では積極的に導入 東京新聞2010年7月4日の記事

セラピューティック・タッチは複数の研究により、入院患者の不安を軽減させ、痛みを和らげ、免疫機能を向上させる効果があると報告されています。

実際にアメリカの医療現場でも導入されており、腰痛・肩こりなどの身体的症状から、ストレス・抑うつなどの精神的症状の改善に役立つと考えられています。

3.がんの補完代替医療としてのエネルギー療法

がん患者に対して、レイキ、ヒーリングタッチ、磁気療法、セラピューティック・タッチといったエネルギー療法がどんな効果を発揮するのかに関するデータは少なく、それぞれの療法で科学的な検証が行われていく必要があります。

ただし、エネルギー療法には痛みの軽減、不安や抑うつ状態の緩和、免疫力を向上させる効果などがあるとされていますので、がん患者がこの療法を取り入れることで一定の効果を得ることができるのではと考えられています。

4.エネルギー療法を受ける際の注意点

エネルギー療法の中で、レイキ、ヒーリングタッチ、セラピューティック・タッチは、手をかざす、もしくは手を優しく対象者の体に置いて治療するものですので、副作用が発生する心配はありません。

ただし、磁気治療を行う場合は、妊娠中の方、植込み型の心臓装置をつけている方、インスリンポンプを使用している方、貼付薬を使用している方については安全性が確認されていませんので、利用する前に主治医か医療スタッフに相談するようにしましょう。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | 代替療法(健康食品やサプリメント)
  2. 四国がんセンター 補完代替医療とは 大阪大学大学院 医学系研究科 統合医療学寄附講座
  3. 書籍 がん研が作ったがんが分かる本 【新装版】-初歩から最先端、そして代替医療まで
  4. 冊子 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業 がんの補完代替医療ガイドブック【第3版】
  5. その他

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