がんは遺伝する病気?

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2017.1.1

遺伝

よく「がん家系」という言葉が聞かれるように、がんは遺伝する病気というイメージがあります。

実際は生活習慣から来る後天的ながんのほうが多いといわれますが、遺伝性(家族性)のものも確かにありますので、ハイリスクと思われる方は遺伝子検査を受けておくと安心です。

遺伝性のがんは「壊れたがん抑制遺伝子」の遺伝が原因!

がんの種類別遺伝的要因の可能性

がんという病気は、細胞分裂のコピーミスがきっかけで始まります。私たちの体を作っている約60兆個の細胞は、常に新しい細胞へと分裂していますが、この時にDNAが損傷するなどして遺伝情報が誤ったままコピーされてしまうと、その細胞は正常な組織や臓器に成長できず、がん細胞となって体をむしばんでしまうのです。

ただし、細胞のコピーミスは日常的に発生していることが分かっています。それががん細胞に成長しないのは、私たちの細胞に生まれつき「がん抑制遺伝子」が備わっているためです。

がん抑制遺伝子は、父親と母親から1個ずつ受け継いでいます。たとえ細胞のコピーミスが起こっても、がん抑制遺伝子が働いて、がん細胞が増殖しないようにブレーキをかけてくれるのです。

いわゆる「がん家系」とは、がん抑制遺伝子に生まれつき変異がある体質を示します。たとえば父親もしくは母親の家系に、大腸がんを抑制する遺伝子の変異がある場合、子どもがその体質を受け継いで、遺伝性の大腸がんを発症することがあります。

いわば最初からブレーキが1つ壊れた状態で走っているようなものですから、それだけがんのリスクが高まるということです。つまりがんの遺伝とは、がん抑制遺伝子の変異の遺伝を示します。

生活習慣によるがんが遺伝することはない!

私たちの細胞は、様々な組織や臓器を形成する「体細胞」と、子どもに遺伝情報を与える役割を持つ「生殖細胞」の2種類に分かれ、両者は厳然と区別されています。

生殖細胞は、男性なら精子、女性なら卵子に成長する細胞です。これらの細胞に、がんになりやすい性質、つまりがん抑制遺伝子の変異がある場合、その体質が子どもに2分の1の確率で受け継がれます。

一方、体細胞で発生するがんは、遺伝ではなくDNAの損傷が主な原因です。たとえば喫煙や偏った食事、過度の放射線や紫外線などがDNAに傷を付ける原因として知られています。こういった後天的な原因によるがんは、生殖細胞の情報とは無関係ですので、子孫に遺伝することはありません。

すべてのがんのうち、遺伝によるものと考えられるのはわずか1割ともいわれ、ほとんどは生活習慣などから来るとされています。

ただし実際、特定のがんになりやすい体質を持った家系も存在することは確かですので、そのような人は遺伝子検査であらかじめリスクを調べておくと、早めに対策することができます。

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参考文献

  1. がん研有明病院 がんに関する情報 がんと遺伝
  2. 慶應義塾大学病院 KOMPAS | がんと遺伝
  3. 北海道大学病院 網羅的ながん遺伝子診断とは?
  4. 株式会社DeNAライフサイエンス MYCODE
  5. その他
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