がんは血液検査でわかるの?

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掲載している情報は一般論であり、医師や主治医の指示に従うようにしましょう。特にがん領域においては複数の医師の意見を聞くセカンドオピニオンも大切です。

2017.1.1

血液検査

がん検診といえば、X線や内視鏡などを使った「画像検査」が中心です。

たとえば胃がんならバリウムを使ったX線検査や胃カメラ、肺がんなら胸部X線撮影、乳がんならマンモグラフィなどが代表的で、いずれも画像を使ってがんの有無を診断します。

しかし画像検査では、小さい病変を見逃してしまうリスクがありますし、体の奥のほうにある臓器は調べにくいこともあります。

「それなら、血液検査でがんを発見することはできないのかな?」と思う人も多いかもしれません。

ここでは、腫瘍マーカーをはじめとする「がんの血液検査」についてご紹介しましょう。

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血液でがんのリスクを判定する「腫瘍マーカー」とは

実際、がんにも血液検査はあります。その代表的なものが、「腫瘍マーカー」です。

腫瘍マーカーとは、がん細胞がつくる特殊な物質(タンパク質)のことで、がん細胞が増えてくると血中の濃度が高くなります。

これを血液検査で調べることで、がんの疑いや進行具合、また治療の効果などを予測することが可能です。

どんな物質が血中に増えるのかは、がんの種類によっても異なります。また、それぞれの腫瘍マーカーに「基準値」が設けられており、検査の結果、数値が基準値を超えていた場合にがんの可能性を疑います。

ただし、腫瘍マーカーは必ずしも精度が高いとは言えない点がデメリットです。早期のがんでは陽性にならないことも多いですし、逆にがんではないのに陽性を示すこともあります。

そのため、「現段階では、腫瘍マーカーだけではがんの診断はできない」のが現状です。

主に人間ドックや健康診断などで、画像検査と合わせて補助的に活用されています。

腫瘍マーカーの種類と、調べられるがんの一覧

腫瘍マーカーは、現在数十種類が見つかっています。特に代表的なものをご紹介しましょう。

代表的な腫瘍マーカー
腫瘍マーカー 省略名 調べられるがん(一例)
α-フェトプロテイン AFP 肝臓がん
糖鎖抗原125 CA125 肺がん・乳がん・すい臓がん卵巣がん
糖鎖抗原19-9 CA19-9 膵臓がん・胆道がん・胃がん・大腸がん・肝臓がん・肺がん・乳がん・卵巣がん
癌胎児性抗原 CEA 肺がん・胆道がん・乳がん・大腸がん・胃がん・子宮がん・卵巣がん・膵臓がん
サイトケラチン19フラグメント CYFRA 肺がん(非小細胞がん)
神経特異エノラーゼ NSE 肺がん(小細胞がん)・神経芽細胞腫・神経内分泌腫瘍
前立腺特異抗原 PSA 前立腺がん
扁平上皮癌関連抗原 SCC 肺がん(扁平上皮がん)・子宮頸がん(扁平上皮がん)・食道がん・頭頸部がん
シアリルLex-i抗原 SLX: 肺がん・膵臓がん・卵巣がん
P53抗体 P53 食道がん・大腸がん・乳がん・頭頚部のがん・子宮がん
ビタミンK依存性凝固因子前駆体Ⅱ PIVKA-Ⅱ 肝臓がん

上記のほかにも、腫瘍マーカーは数多く存在します。

ただし、表を見ても分かるとおり、一つの腫瘍マーカーに複数のがんが反応することも少なくありません。またがん以外の良性疾患でも数値が上昇することがあります。

そのため、ある腫瘍マーカーの数値が基準値より高かったとしても、それだけでがんを診断することは不可能です。

比較的、精度の高い腫瘍マーカーはどれ?

がんのスクリーニング検査としては、確実性に欠ける腫瘍マーカーですが、そんな中、がん検診にもっとも広く役立てられているのが、前立腺がんの「PSA」です。

PSAは「前立腺特異抗原」という名が付いているとおり、基本的には前立腺の異常によってのみ数値が上がる腫瘍マーカーですので、効率的に前立腺がんのリスク判定ができます。

前立腺炎や前立腺肥大症などの良性疾患でも数値は上がりますが、ひとまずこの検査をすることで、ある程度のふるいわけ(スクリーニング)は可能です。

また、2007年に承認された「p53抗体」という腫瘍マーカーも、精度が高いことで注目を集めています。

複数のがんで数値が上がりますが、0~Ⅰ期というごく早期のステージであっても30~40%近い陽性率を誇るため、他の腫瘍マーカーと合わせることで、血液検査だけでも50%近い陽性率が実現できるといわれています。

しかし逆にいえば、高くても50%程度ということですので、がんの早期発見に役立てるには不十分というのが現状です。

現段階では、ほとんどの腫瘍マーカーはあくまで補助的に使われるのみで、やはり画像検査ががん検診の中心となっています。

国内外で研究が進む、がんの血液検査

今のところ、がんのスクリーニング検査として活用するには不十分な腫瘍マーカーですが、「何とか血液検査だけでがんを早期発見できないか」という挑戦は昔から続いており、国内外でさまざまな研究が行なわれています。

特に「がんの王様」の異名を持つ膵臓がんは、体の奥深くにあるために画像検査が難しい上、症状もでにくく進行も速いことから、新たなスクリーニング検査の研究が急ピッチで進められています。

例えば、2015年に国立がん研究センターの研究グループは、アポリポプロテインA2(apoA2)」と呼ばれるタンパク質のアイソフォームの血中濃度が、早期の膵臓がんや膵臓がんのリスクとなる疾患の患者において、有意に低くなることを発見しました。

また、血液中のマイクロRNAという特殊なRNA(リボ核酸)を複数調べることで、膵臓がんをはじめとするさまざまながんを早期に診断する研究が進んでいます。

現在のところ確実に早期発見できるものはまだ見つかってはいませんが、多くの研究チームが新たなマーカーを見つけていますので、近い将来にはより精度の高い血液検査ができる可能性は十分にあります。

また2015年には、神戸の「マイテック」という小さな町工場が、大学病院との提携で画期的な検査法を発明しました。

たった一滴の血液を乗せるだけで、がんの有無や種類などを判別できる「バイオチップ【プロテオⓇ】」という製品です。

今後、もしも多くの人に有効性が確認されれば、将来的には保険適用になる可能性もあり、大きな期待が寄せられています。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | 腫瘍マーカー
  2. 大阪医科大学健康科学クリニック アミノインデックスがんスクリーニング検査(AICS)とは?
  3. その他

がんとわかる前にがん保険を検討しよう!

がん保険はがんになってからでは加入できません。またがん保険は医療保険と違い、持病や既往歴があっても問題ないケースが多いのが特徴です。

がんになった際の治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

FPが選ぶおすすめがん保険人気ランキングの上位2社をご紹介しておきます。

チューリッヒ生命がん保険
メットライフガードエックス

1位:医師向け転職サービス

参照:医師の転活

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