抗がん性抗生物質

  • Facebook シェア
  • はてなブックマーク
  • LINE
  • Google+

2017.1.1

免疫

抗がん性抗生物質とは、がんに働きかける微生物由来の薬のことを指します。

細菌の感染症に使われる抗生物質の中に、がんに対しても有効なものがあるのではないか、という研究から開発されました。

スポンサーリンク

抗がん性抗生物質のメカニズム

抗生物質といえば、アオカビから発見された「ペニシリン」のように、細菌や真菌の増殖を抑制する微生物由来の薬のことです。

1940年にアメリカの学者が抽出に成功した「アクチノマイシンD」という抗生物質に、抗がん作用があることが判明し、ここから抗がん性抗生物質の研究が本格化しました。

抗がん性抗生物質は、がん細胞のDNAの二重らせん構造の中に入り込むことで、DNAの合成を防ぎます。これによってがん細胞は正常な細胞分裂ができなくなり死滅するという仕組みです。

他にも、DNAの合成に必要な酵素の働きを阻害することで、がん細胞の増殖を抑える抗がん性抗生物質もあります。またがん細胞の中に活性酸素を発生させることでDNAを損傷させるものもあり、作用機序はさまざまです。

抗がん性抗生物質にはどんなものがある?

有名な抗がん性抗生物質としては、1955年に北里研究所で誕生した「マイトマイシンC(マイトマイシン)」があります。これは細菌治療以外の目的で初めて使われた抗生物質で、現在でもさまざまながんに用いられています。

他にも日本人が発見した抗がん性抗生物質に、「ブレオマイシン(ブレオ)」や「アムルビシン(カルセド)」などがあります。特に「アムルビシン」は、予後の悪い小細胞肺がんに対して効果が高いことで知られています。

他にも、白血病に使われる「イダルビシン(イダマイシン)」や「ダウノルビシン(ダウノマイシン)(商品名ダウノマイシン)」、さまざまながんに広く使われている「ドキソルビシン(アドリアシン)」など、多くの抗がん性抗生物質が存在します。

抗がん性抗生物質の特徴と副作用

吐き気

抗がん性抗生物質は、基本的に細胞周期に関わりなく効果を発揮するため、進行の遅いがんに対しても有効です。

また薬によっては、非常に多くの種類のがんに適用されているほか、他の薬剤との併用療法にもよく用いられています。

ただし抗がん性抗生物質は、一般的に副作用が強く、特に骨髄抑制や吐き気が高頻度で見られます。そのため治療の前後に、制吐剤を飲むことが一般的です。

また薬によっては、間質性肺炎や心筋の異常などの重篤な副作用が出る場合もあるため、慎重な観察が必要になります。

参考文献

  1. 書籍 がん化学療法の薬-抗がん剤・ホルモン剤・分子標的薬・支持療法薬-はや調べノート2017・2018年版 (プロフェッショナルがんナーシング2017年別冊)
  2. 添付文書
  3. インタビューフォーム
  4. その他

がんとわかる前にがん保険を検討しよう!

がん保険はがんになってからでは加入できません。またがん保険は医療保険と違い、持病や既往歴があっても問題ないケースが多いのが特徴です。

がんになった際の治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

FPが選ぶおすすめがん保険人気ランキングの上位2社をご紹介しておきます。

  • Facebook シェア 0
  • はてなブックマーク はてブ 0
  • LINE 送る
  • Google+ 共有 0
関連記事
応援

下記団体の活動を応援しています。

がんの臨床試験(治験)募集!
COMLの電話相談
Minds医療情報サービス
キャンサーペアレンツ

ページの1番上へ戻る