白金製剤

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2017.1.1

白金製剤(プラチナ製剤)とは、貴金属で知られるプラチナ(白金)に、アンモニアや塩素などを結合させた抗がん剤です。がん細胞のDNAの塩基に結合することで、正常な分裂を阻害します。

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白金製剤のメカニズム

貴金属で有名なプラチナですが、他の物質と結合することで細胞分裂を阻止する効果があることが1961年に偶然発見され、それが「シスプラチン」という抗がん剤の開発につながりました。

そのメカニズムは、がん細胞のDNAの塩基にくっついてしまうことで、正常な分裂を阻止するというものです。

DNAは、A(アデニン)、G(グアニン)、C(シトシン)、T(チミン)という4種類の塩基によって成り立っていますが、細胞分裂の際には、この並び方を正確にコピーする必要があります。

白金製剤は、これら4つの塩基のうち、AとGの「プリン塩基」に結合することで、正常なDNA複製を妨害します。その結果、がん細胞は分裂ができなくなって死滅に追い込まれるという仕組みです。

白金製剤にはどんなものがある?

白金製剤には、最初に開発された「シスプラチン(商品名ブリプラチン・ランダ・プラトシンなど)」をはじめ、「カルボプラチン(パラプラチン)」や「オキサリプラチン(エルプラット)」、「ネダプラチン(アクプラ)」などがあります。

多くは、主に頭頸部がんや肺がん胃がん子宮がんなどの固形がんに対して活用される抗がん剤です。このうち「オキサリプラチン」は、現在のところ大腸がんにのみ適応となっています。

中でも「シスプラチン」は、数十年前に開発された薬ですが、現在でもさまざまながんの標準治療に組み込まれている抗がん剤です。単独使用のほか、他の抗がん剤との併用療法もよく行われています。

白金製剤の特徴と副作用

吐き気

白金製剤は、細胞の分裂期にもっとも効果を発揮しますが、それ以外の時期にも作用します。そのため効果が強いと同時に、副作用も強いことで知られる抗がん剤です。

特にシスプラチンは、主に腎臓で代謝されることから、腎臓障害が出やすい点が特徴です。これを予防するために、十分な輸液などで水分補給をする必要があります。

また嘔吐や吐き気も90パーセント以上の確率で起こるほか、末梢神経障害もよく見られる副作用です。

他の白金製剤では、シスプラチンほどの腎毒性はないにせよ、白血球や血小板の減少などの骨髄抑制は多く見られます。そのため一般的には、「副作用が多く、慎重に経過を観察する必要がある抗がん剤」 だといえます。

参考文献

  1. 書籍 がん化学療法の薬-抗がん剤・ホルモン剤・分子標的薬・支持療法薬-はや調べノート2017・2018年版 (プロフェッショナルがんナーシング2017年別冊)
  2. 添付文書
  3. インタビューフォーム
  4. その他

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