悪性黒色腫(メラノーマ)の治療後の注意点

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2017.1.1

悪性黒色腫の主な治療は、皮膚(およびリンパ節)の切除ですので、内臓のがんと比べると生活にきたす支障は比較的少ないといえます。

ただしリンパ節を切除した場合は、むくみやしびれなどの後遺症が残る可能性があるため、リハビリやマッサージなどが必要です。

また、治療後は再発や転移の早期発見に努める必要もあります。

がんの再発は、術後5年間に集中していますので、その間は特に慎重な経過観察が大切です。

悪性黒色腫の術後の後遺症

悪性黒色腫の手術後に起こり得る後遺症としては、以下のようなものがあります。

皮膚の傷や状態変化

悪性黒色腫の手術では、病巣を中心に数センチ余裕をもって切除し、残った皮膚を縫合します。

早期に発見でき、最小限の切除で済んだ場合はそれほど大きな傷は残りませんが、顔などの目立つ部位の場合、少しでも傷が残ると患者さんにとってはつらいものです。

術後は、傷口の保護と固定を目的としたテープを貼りますので、医師や看護師から、傷跡の目立ちにくくなる貼り方を指導してもらいます。

それでも気になる場合は、皮膚の状態が落ち着いてから形成外科で手術を受けるのも一つの方法です。

また、切除範囲が広い場合はそのままでは縫い合わせられないため、ほかの部位の皮膚を移植する「植皮手術」が行なわれます。

最近は技術が進歩しているため、この場合も傷跡は最小限で済むことが多いのですが、植皮手術から数ヶ月後に、皮膚の萎縮や色素沈着などがみられることがあります。

これらを防ぐためには、患部を適切に圧迫したり、日光にあてないようにしたりするケアが重要です。

傷口の痛みやしびれ

どのような手術であれ、体にメスを入れる以上、傷口の痛みはつきものです。

また、手術の際に神経がダメージを受けることで、しびれが生じることもあります。

手術から時間が経てば経つほど楽になっていきますが、気温の低下や気圧の変化などで、術後しばらく経った後も痛みやしびれを感じるケースがあります。

あまりにつらい場合は、医師に相談の上、鎮痛剤の処方を受けるようにしましょう。

感染症

体にメスを入れると、傷口から細菌が侵入し、感染症を起こすリスクがあります。

感染症にかかると、高熱が出たり、手術した部位が熱をもって腫れたりします。

感染症を防ぐために、術後は数日間、抗生物質をしっかりと飲むことが大切です。

リンパ節郭清による後遺症

悪性黒色腫の手術でリンパ節を郭清(切除)した場合は、むくみやしびれが起こることがあります。

リンパ節郭清によるむくみは、「リンパ浮腫」と呼ばれるもので、リンパ液が行き先を失って滞ってしまうことが原因です。

病院でリンパを流すマッサージを指導してもらえますので、それを行なうほか、状態によっては利尿薬などを使って水分を排泄します。

また、弾性ストッキングやスリーブなどの着用も有効です。

さらに、リンパ節郭清の際に知覚神経が傷つくことで、しびれが出る患者さんもいます。

多くは術後の経過とともに良くなっていきますが、早く回復するためには、リハビリやマッサージが有効です。

術後の生活上の注意

悪性黒色腫の手術を受けた後の日常生活では、以下のようなことに注意します。

皮膚の清潔を保つ

皮膚を切除した後は、傷跡を目立たなくするためにも、数ヵ月間ほど医療用のテープやフィルムで患部を覆います。

ただし、皮膚は清潔に保つ必要がありますので、入浴の際にはテープをはがして、患部を優しく洗うことが大切です。入浴後はしっかりと水分をふきとって、新しいテープを貼ります。

また顔の場合、傷口に直接化粧品をつけるのは刺激になりますので、テープがとれるまでは周辺のみのケアにとどめます。

セルフチェックを習慣にする

がんの治療後にもっとも気を付けたいことの一つが、再発や転移です。

幸い、悪性黒色腫のような皮膚がんは、患者さん自身で状態をチェックすることができます。

入浴時などに鏡を使って全身の皮膚を確認し、見えにくい部分は家族に協力してもらいましょう。

皮膚の色の変化や盛り上がり、しこりや引きつれなどがあった場合は、早めに受診することが再発の早期発見につながります。

実際、悪性黒色腫の再発は、患者さんのセルフチェックで発見されるケースも多いのです。

術後のフォローアップ検診

悪性黒色腫の治療を受けた後は、状態確認と再発チェックのために、定期的に通院して検査を受けます。

通院の頻度は、ステージ(病期)や個々の状態によっても異なりますが、特に再発リスクの高い術後2~3年以内は1~3ヵ月に1度、長くても半年に1度のペースで受けることが一般的です。

フォローアップ検診では、医師による視触診をはじめ、超音波検査や胸部X線検査、CTやMRI、PET検査なども必要に応じて行なわれます。

特に、全身のがんを一度に調べられるPET検査は、ほかの画像検査では発見できないような小さな病巣も検出できることがあるため、精度の高い術後検診として期待されているところです。

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