小児がんの検査と診断

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2017.1.1

小児がんの検査は、がんの種類によりさまざまですが、一般的には以下のようなものがあります。

  • 問診・視触診
  • 血液検査・尿検査
  • 画像検査(超音波・CT・MRIなど)
  • 生検

たとえば、しこりやアザなどがある場合、医師による視触診だけでも病気の目安をつけることが可能です。

その後、血液検査や尿検査、画像検査などを行ない、がんの疑いがあると判断された場合は、より詳しい精密検査へと進みます。

たとえば白血病の場合、診断を確定するためには、骨髄液を採取する「骨髄検査」が必要です。

検査の結果、がんが確定したら、がんの広がりや転移を調べるための全身検査を行ない、おおよそのステージ(病期)を判断した上で、それぞれに合った治療法を検討します。

問診・視触診

ほぼすべての病気の診察で行なわれる基本的な検査です。

問診

問診とは、医師が患者さんに症状について詳しく質問することで、これまでの経過や現在の状態、ほかの持病などについて確認するものです。

子どもの場合、まだ自分ではうまく説明できないことが多いため、保護者が代わりに説明することになります。

正確な情報を伝えられるよう、あらかじめ症状の経過をメモして持参するのも一つの方法です。

視触診

医師が患者さんの体を観察したり触れたりする検査です。

たとえば、アザやしこりなどがある場合、視触診だけで病気の目安をつけられることもあります。

血液検査

血液検査は、調べる項目によってさまざまな種類があります。

がんが疑われる場合、通常の血液検査に加えて、がんが作り出す特殊な物質を検出するための「腫瘍マーカー」という検査が行なわれることもあります。

一般血液検査

赤血球や白血球、血小板などの数や形、ヘモグロビンの量などを中心に調べる検査です。

たとえば赤血球数やヘモグロビン値が低い場合は、貧血が疑われますし、白血球数が多い場合は白血病、もしくは何らかの炎症反応が起きている可能性が考えられます。

生化学検査

肝臓や腎臓などの内臓の機能を調べるために行なわれる検査で、検査項目は多岐にわたります。

ある病気にかかっていると、特定の酵素の数値が上がる場合があるため、診断に役立ちます。

たとえば骨肉腫の患者さんでは、「ALP(アルカリホスファターゼ)」という酵素の数値が上がることがあります。

腫瘍マーカー

腫瘍マーカーとは、がんがつくり出す特殊なタンパクのことで、これが血中にどれだけ存在しているかを調べることで、がんの可能性を調べます。

ただし、腫瘍マーカーはがんであっても陰性を示したり、ほかの病気でも陽性を示したりすることがあるため、あくまで補助的に用いられることがほとんどです。

小児がんでは、性腺外にできる胚細胞腫瘍において、「AFP」や「β-hCG」などの腫瘍マーカーが役立てられています。

尿検査

血液検査とともに、初期検査として行なわれることの多い検査です。尿を採取し、その成分を調べます。

小児がんでは、「神経芽腫」を発症していると、尿中に「VMA」と「HVA」という物質が増えるため、診断をつける上で大きく役立ちます。

また、腎臓の腫瘍がある場合、肉眼では見えないわずかな血液(顕微鏡的血尿)を発見できることもあります。

画像検査

がんの診断をつけるためには、画像検査が必要です。さまざまな種類の検査があり、必要に応じて組み合わせて行なわれます。

超音波(エコー)検査

体に超音波をあて、はねかえってくる音波をもとに映像化する検査です。

X線を使わないため被ばくの心配もなく、子どもから妊婦さんまで誰でも安心して受けられます。

たとえば腹部臓器の異常を調べるためには「腹部超音波検査」、首周りの異常を調べるためには「頸部超音波検査」など、部位に応じた検査機器がそろっています。

特に最近は、機器の精度が上がっているため、超音波検査だけでもがんのおおよその診断をつけられるケースが増えています。

CT・MRI検査

CTはX線、MRIは強い磁場によって体の断面画像を描出する検査です。

CTは短時間で全身を撮影できますが、多少の医療被ばくがあります。

一方、MRIは被ばくのない安全な検査ですが、一つの部位だけでも20分近く時間がかかります。

また、それぞれ得られる画像が異なり、たとえば脳腫瘍の場合、MRIのほうが正常な組織と腫瘍組織の区別がつきやすいとされています。

より詳しい画像を得るために、造影剤を使うこともあります。

骨シンチグラフィー

骨へのがんの広がりを調べるために行なわれる検査です。

骨は常に破壊と再生を繰り返しながら、形を保っていますが、骨が病気に侵されると、破壊と再生のバランスが崩れてしまいます。

この様子を調べるために行なわれるのが骨シンチグラフィーで、「放射性同位元素」を含んだ薬を注射した後、全身に行きわたらせてから撮影を行ないます。

小児がんでは、骨肉腫やユーイング肉腫などの骨の病気をはじめ、ほかのがんの骨転移を調べるためにも有効な検査です。

骨髄検査

小児がんでもっとも多い白血病では、骨髄検査が行なわれます。

骨髄とは、赤血球や白血球、血小板などの血液細胞がつくられる場所のことです。

骨髄検査では、腰の骨から針を刺して骨髄液を採取し、その成分を調べます(骨髄穿刺)。

検査は通常、うつ伏せで横たわった状態で行なわれます。

子どもの骨は柔らかいため、大人に比べると苦痛は少ないといわれますが、針を刺す際には痛みがともないます。

パニックになると危険ですので、鎮痛剤や麻酔薬などが適切に使用されます。

骨髄検査の結果、血液の成分の比率がわかりますので、通常の血液検査の結果と合わせて、白血病の診断に役立てます。

また、白血球細胞の表面に出ている抗原を調べることで、白血病のタイプも分類することが可能です。

また骨髄検査は、眼球の外に広がっている網膜芽細胞腫の検査でも行なわれることがあります。

生検

画像検査でがんの診断がつかない時は、最終的に病変の組織を採取して、それを顕微鏡で調べる「生検」を行なうこともあります。

生検には、体の外から針を刺して組織を採取する「針生検」や、手術として行なう「外科的生検」などがあり、それぞれの状態に応じて選択されます。

いずれの方法でも、患者さんにとっては苦痛の大きい検査ですので、局所麻酔もしくは全身麻酔を使います。

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