胃がんのステージ分類と5年生存率

がんのステージ分類

胃がんのステージ分類には、国内では日本胃癌学会編の「胃癌取扱い規約」による病期分類が広く用いられています。

Ⅰ期

I期はいずれも手術で完治が期待できる段階です。特に、粘膜までにとどまっているⅠA期の胃がんは、内視鏡治療ができることもあります。

Ⅱ期

Ⅱ期の状態は幅広く、腫瘍が胃壁のどこまで進んでいるか、またどれぐらいのリンパ節に転移しているかによって異なります。いずれも手術の対象になることが多く、必要に応じて化学療法も補助的に行なわれます。

Ⅲ期

Ⅲ期も、基本的には手術の対象になりますが、再発を防止するために化学療法も行なわれることが一般的です。

Ⅳ期

肝臓や肺などに遠隔転移している場合は、すべてⅣ期にあたります。手術は難しく、化学療法や放射線療法などが治療の中心です。

胃がんの5年生存率

※ 公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計'15」全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における5年生存率(2004~2007年診断例)より引用

胃がんの5年生存率は、全がん(全種類のがん)の平均と同じくらいの数値ですので、平均程度の予後(今後の見通し)のがんであるということがいえます。また、ステージIは健常者とほぼ同等と言えますが、II、Ⅲと徐々に低下し、ステージⅣでは急激に下がり、状況が厳しくなるという特徴があります。

予後の厳しい胃がんステージⅣは抗がん剤治療を中心に

胃がんの予後はステージIでは良好ですが、進行するにつれて低下し、ステージⅣでは非常に悪くなります。そのため、ステージⅣの胃がん治療は完治を望むことは難しく、したがって対症療法がおこなわれます。

ステージⅣになればがん細胞が胃のみならず、肝臓、肺など遠隔臓器にも転移が見られるため、手術療法で切除することは困難です。そのため、ステージⅣの胃がんは抗がん剤治療が中心になります。

その他、痛みを抑えるため鎮痛剤が投与されます。また、胃に切除不能がんが発生していたり、食道の狭窄に至ったりしている場合は通常の食事が難しくなるため、別途バイパスを設けて食べ物が通過するように手術が行われます。

ステージⅣの胃がんは以上のように、抗がん剤や鎮痛剤によって症状を抑えることが中心になり、また高度先端医療によって治療を試みても改善の兆しが見られないこともあります。

臨床試験に参加することで最新の治療を受けるという手段もあります。臨床試験とは最新の治療法や薬剤の有効性や安全性を判定するための試験で、一般に治験とも言われています。

ただし、臨床試験での治療は標準治療ではないため、生じうるリスク(臨床試験の段階で判明していない副作用)などについて、主治医と患者さんとの間で相談・合意が必要となります。

なお、臨床試験の費用については薬剤を提供する製薬会社等が負担することが多その場合は治療費が高額になるという心配はありません。

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