肺がんのステージ分類と5年生存率

非小細胞肺がんの病期(ステージ)

肺がんのステージ分類

肺がんのステージ分類には、国際的な「TNM分類」がよく用いられています。T(腫瘍の進展度)とN(リンパ節転移の有無)、M(遠隔転移の有無)の3つを合わせてステージを決定する分類法です。

Ⅰ期

Ⅰ期は上記の2段階にわかれますが、いずれにしても肺がんのステージでは初期の段階にあたり、ほとんどは手術が可能です。

Ⅱ期

Ⅱ期は、いずれの場合も手術の適応になることが多く、必要に応じて術後化学療法が行われます。

Ⅲ期

ⅢA期は手術の対象になることもありますが、ⅢB期は基本的に放射線や化学療法が中心になります。

Ⅳ期

肝臓や脳などの遠く離れた臓器や、肺の別の場所に転移がみられる状態はすべてⅣ期になります。

また、がん細胞の混ざった悪性胸水や、がん細胞が胸膜に散らばったように広がる胸膜播種などがみられる段階も、Ⅳ期です。

Ⅳ期になると積極的な治療は難しく、緩和ケアもしくは化学療法が中心となります。

肺がんの5年生存率

一覧表を見る前の予備知識

※ 公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計'15」全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における5年生存率(2004~2007年診断例)より引用

肺がんの5年生存率は、全種類のがんの平均を下回っておりますので、平均よりは予後(今後の見通し)が悪いがんであるということがいえます。

日本のがんで亡くなる人の死因のNO.1は肺がんです。

予後が悪い肺がんステージⅢ以降の主な治療法

肺がんは上記のとおりステージが進むに連れて予後が急速に悪化します。

特にステージⅢ以降の予後は悪いため、検討し得るさまざまな療法を組み合わせて病状に応じた最適な治療が行われます。

ステージⅢの治療では、手術に耐えうる体力が残っており、がん組織を切除することが可能である場合は第一に外科療法が選択されます。

そして、その後の転移予防のために抗がん剤を投与する術後化学療法が行われます。

もし、手術に耐えられそうにない状態やリンパ節転移が進んで手術に適さない場合は、化学療法と放射線療法を併用した治療(化学放射線療法)が検討されます。

ただし、化学放射線療法は効果が高い分、副作用も強く出る傾向があるため、体力と病状から判断して化学療法、または放射線療法が単独で行われることもあります。

ステージⅣの治療では抗がん剤による治療も行われますが、現在の医学では完治させることはほぼ不可能です。

そのため、抗がん剤治療によってがんをなるべく抑えつつ、同時に緩和ケアも行われます。

緩和ケアでは、がんによる身体上の苦痛をモルヒネなどによって抑え、さらに精神科医や臨床心理士等の専門家によって精神的な苦痛も除去されます。

また、呼吸困難に対しては在宅酸素療法も検討されます。

なお、化学療法を進める上で抗がん剤の副作用が強すぎ全身に大きく負担がかかってしまう場合もあります。

そのような場合は、抗がん剤を使用しない方法で治療が進められます。

がん保険の資料請求ランキング
(7月集計)をご紹介

  • メットライフ生命
  • FWD富士生命
  • メディカルノート
  • メディカルノート 医療相談
本サービスにおける情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、必ず適切な医療機関を受診して下さい。
本サービス上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。