子宮体がんのステージ分類と5年生存率

子宮がんは二つあり、赤ちゃんが育つ部分の子宮体がんと子宮の入り口の子宮頸がんがあります。

子宮体がんのステージ分類

子宮体がんでは、日本産科婦人科学会をはじめとする複数の学会が編纂する「子宮体癌取扱い規約」によるステージ分類が用いられています。

Ⅰ期

子宮体がんのⅠ期は、「がんが子宮体部のみに限局しており、子宮頸部などの他の部分に広がっていない」段階です。

さらにがんの広がり(深さ)によって、2つの段階に分かれます。

子宮体がんのⅠ期は5年生存率も高く、手術で十分に完治が期待できます。

Ⅱ期

Ⅱ期は、「がんが子宮体部を越え、子宮頸部(子宮の入り口近く)にまで広がっている」段階です。ただし、子宮の外には広がっていません。

Ⅱ期もまだ手術が行える段階であり、5年生存率も80%を越えます。

Ⅲ期

「がんが子宮外にまで広がっているが、骨盤を越えていない」場合、もしくは「骨盤内や大動脈の周囲のリンパ節に転移している」場合がⅢ期です。

Ⅲ期も基本的には手術の対象になり、必要に応じて術後の化学療法が行なわれます。

Ⅳ期

がんが骨盤を越えて他の部位に浸潤している段階です。

子宮体がんのⅣ期には、それぞれの状態によって手術・化学療法・放射線療法・ホルモン療法など、さまざまな選択肢があります。

Ⅳ期であっても切除によって治療効果が期待できる場合は、手術が行なわれることもあります。

子宮体がんの5年生存率

※ 公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計'15」全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における5年生存率(2004~2007年診断例)より引用

子宮体がんは、主に子宮の内部にある子宮内膜に発生するがんのことをいいます。閉経後や肥満、糖尿病、高血圧などが危険因子と考えられています。

子宮体がんは進行の遅いがんであり、5年生存率は全がん(全種類のがん)の平均よりも上回っているので、治療しやすいがんといえます。

予後のよい理由は、子宮体がんの主な症状である不正出血がみられた際にがんの診断がつきやすく、がんが確定される段階はステージⅠのことが多くみられるからです。

しかし、子宮体がんは子宮頸がんと違い、細胞をこすりとるだけの細胞診ではみつかりにくいがんです。

不正出血が持続する場合や、エコーで内膜が異常に厚くなっている場合などは、細胞診では異常がなくても生検(組織診)が必要です。必要に応じて、きちんと麻酔をして内膜全面掻把などの組織検査をするなど完全に否定ができるまできちんと調べることが大事です。

子宮体がんの5年生存率は、ステージIで90%以上、ステージⅡでも80%以上ありますので、早期に発見し治療を開始すれば、完治することができるがんであるということがいえます。

1ステージ: がんの進行度合という意味です。

25年実測生存率(%): がんの治療を始めた人の中で5年後に生存している人の割合という意味です。

35年相対生存率(%): がんの人とがんではない性別と年齢が同じ人の5年後の生存率を比べた割合という意味です。

不正出血時には早めの受診をすることで予後がよくなる

子宮体がんは早期に発見することで予後がよくなり、適切な治療によって完治が期待できます。

予後のよい理由は、子宮体がんの主な症状である不正出血がみられた際にがんの診断がつきやすく、がんが確定される段階はステージⅠのことが多くみられるからです。

子宮体がんの治療方法は、日本婦人科腫瘍学会発行の「子宮体がん治療ガイドライン2013年版」によれば、ステージに応じて以下のように選択されます。

ステージⅠ、Ⅱ、Ⅲ

手術療法(子宮全摘術+卵巣卵管摘出+所属リンパ節郭清)→再発リスクの確認→リスクに応じて化学療法、放射線療法を追加

ステージⅣ

手術療法±放射線療法±化学療法、腫瘍減量術

上記の腫瘍減量術とは、腫瘍を外科的にできるだけ除去する治療です。また、化学療法は主に抗がん剤が使用されますが、抗がん剤の効果が十分に見られない場合は、ホルモン療法が検討されることもあります。

子宮体がんに対するホルモン療法では、黄体ホルモン剤が使用されます。 なお、この項の冒頭にも述べましたが、子宮体がんの初期症状は不正出血が主な症状です。

そのことから、不正出血がみられた場合はすぐに医療機関へ受診することで、仮にがんであったとしても予後のよい治療結果を残すことが期待できます。

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