肝臓がん手術後(治療後)の注意点

肝臓がんの手術後(治療後)

肝臓がんは再発する可能性が高いがんです。肝臓がんは手術後(治療後)、5年で約70〜80%の方が再発するといわれています。そのため手術後(治療後)にも、定期的な検査を受ける必要があります。退院後には下記のような定期検査が行われます。

  • 腫瘍マーカー検査
  • 超音波検査
  • CT検査

腫瘍マーカー検査では、がんができると特定の物質(腫瘍マーカー)が血液中に増加するため、腫瘍マーカーを測定することで再発の有無を調べます。超音波検査では、妊婦さんが胎児の様子をモニターで確認する検査と同じで、肝臓の状態をモニターで確認します。1cm以下の小さながんも発見できることがあります

CT検査では、身体を輪切りにした画像を撮影することができます。肝臓がんは全身に転移する可能性があるため、全身をくまなく検査します。

肝臓がんの再発

肝臓がんは手術後(治療後)、5年以内に約70〜80%が再発するといわれています。肝臓にできたがんを完全に切除したとしても、肝臓が肝炎の状態になり、肝硬変へと発展するケースが多いためです。

また肝臓には肝動脈や門脈と呼ばれる太い血管が通っているため、肝臓にできたがんが全身に転移し再発する場合もあります。再発部位の約90%が切除後残った肝臓で、そのほかに肺・骨・リンパ節などに再発します。

しかし肝臓がんは他のがんと異なり、再発したとしても再手術が可能ながんであり、再発したとしても適切な治療を受けることで治癒が望めるという特徴があります。

肝臓がんの再発予防

肝臓がんの手術を受けた患者さんは、退院後も喫煙と飲酒は厳禁です。また、肝炎ウイルスによる肝臓の炎症から肝臓がんに発展するケースも多いため、インターフェロンなどの抗ウイルス薬を処方し(C型肝炎については、インターフェロンを使わない飲み薬の治療法も出てきています)、肝炎ウイルスを抑制することで、肝臓がんの再発率を低下させることができます。

肝臓がん手術後の生活

肝臓がんの治療で手術(肝切除)をした場合、経過が順調であればおよそ2~3週間以内には退院することができます。

胃や腸などの消化管と異なり食事の変化もなく、比較的すぐに日常生活に戻ることが可能です。ただし術後は傷口の問題があるので、1か月程度は激しい運動や重労働などを避ける必要があります。

肝臓がん手術の合併症や後遺症としては、胆汁漏(切除した部位から胆汁が漏れること)や、胸水(胸腔に水が溜まること)、腹水(腹腔に水が溜まること)などが代表的です。また肝臓は血管が多く通っている臓器であるため、術中の出血にも注意する必要があります。このような合併症がおこった際には、入院期間がやや長くなります。

多くは適切な処置さえすれば命に関わるものではありませんが、もともと肝機能が著しく低下していた場合は、肝不全となって重篤な症状につながることもあります。

このような問題がなければ、肝臓がんの手術後は無理をしない範囲で、普段通りの生活を送ることも可能です。アルコールの飲みすぎや喫煙は控え、医師の指示にしたがって定期的な検診を受けながら、規則正しい生活を心がけましょう。また少しでも体の異常を感じた場合は、念のため受診することが大切です。

  • メディカルノート
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