すい臓がんのリスク

このページでは、すい臓がんのリスクについて説明します。
専門家にインタビューしたより詳しい記事は以下からご覧ください。

 

膵臓がんの早期発見のためにー診断のポイントとは

すい臓がんの原因とリスク

すい臓がんは下記のようなことが原因やリスクになると考えられています。

  • 喫煙
  • 糖分の多い炭酸飲料
  • 膵臓の疾患(慢性膵炎や糖尿病など)を患っている
  • 過度の飲酒
  • 肉類や脂肪分の摂りすぎ
  • ストレス

コーヒーと膵臓がんの関係については、最近では「関係なし」とする報告が多く、2015年に発表された大規模な前向き試験でも「関係がなかった」という結果でした(Br J Cancer 113, 1081-1085, 2015)。

すい臓がんは上記のようなことが原因であると考えられていますが、どれもいわゆる不摂生な生活習慣に関わるものです。日本ですい臓がんが著しく増加している原因は、近年の急速な食生活の欧米化、野菜不足が原因のひとつとして考えられています。

また、過度の飲酒は慢性膵炎を引き起こす可能性があり、慢性膵炎がすい臓がんの危険因子であるため、結果的に飲酒が膵がんの危険因子となることがあります。喫煙は、すい臓がんに限られたことではありませんが、すい臓がんの発症率を約2~3倍高めるといわれています。

特に糖尿病を患っている方の場合、すい臓がんになると糖尿病が悪化する傾向にあるので注意が必要です。糖尿病にかかったことのある患者さんは、健康な人に比べ、すい臓がんを発症するリスクが男性で2.1、女性で1.5倍高くなるといわれています。

すい臓がんと遺伝

すい臓がんには、遺伝的な要因もあると考えられています。国内の研究によれば、すい臓がんにかかった患者さんのうち、家族にすい臓がんの病歴がある人はおよそ5という結果が出ています。また欧米では、3人以上の親族がすい臓がんを発症している場合、そうでない人と比べてすい臓がんリスクは32倍にもなるとのデータが発表されているほどです。

特に遺伝性の膵炎や、乳がん・卵巣がん、家族性大腸ポリポーシスなどの遺伝性疾患がある人ではすい臓がんの発症率がさらに高く、これらをまとめて遺伝性膵がん症候群と呼んでいます。

全体から見ると遺伝性のすい臓がんは少なく、多くは生活習慣によるものと考えられますが、いわゆる「がん家系」の人は特に注意したほうが安心です。最近では遺伝子の解析が進み、すい臓がんに特異的な遺伝子異常もいくつか見つかっていますので、将来的には早期診断を目的とした遺伝子検査も広まるのではないかと期待されています。

また2014年からは、アメリカと同じく日本でも「すい臓がん患者の家族の登録制度」が始まりました。具体的には、親子または兄弟姉妹に2人以上のすい臓がん患者さんのいる家系の方が該当します。

この登録制度によって原因遺伝子の特定や、より効果的な予防・診断・治療法の開発などにつながることが期待されています

  • メディカルノート
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