胆道がん(胆嚢がん・胆管がん)のステージ・病気の進み方・悪化の仕方

胆嚢は粘膜層が薄いためがんが浸潤しやすく、初期の段階から周囲の肝臓・リンパ節にまで転移しやすいという特徴があります。また、胆道がんは症状が乏しいため、発見されたときにはがんがかなり進行している進行がんの状態で発見されることが多いという特徴があります。

胆嚢がんのステージ・進行度

胆嚢がんのステージ(進行度)は、がんの広がり・浸潤度合・転移の有無により、下記のように分類されます。

ステージ

状態

ステージ0

がんが胆嚢内の上皮(1番上の粘膜)内に留まっている

ステージI

がんが胆嚢内の粘膜や筋層に留まっている

ステージII

がんが胆嚢壁内に留まっているまたは、隣接したリンパ節にまで広がっている

ステージIII

がんが胆嚢壁を越えているまたは、やや遠くのリンパ節にまで広がっている

ステージIV

がんが胆嚢以外の臓器や組織にまで広がっているまたは、遠くの臓器や組織にまで転移している

胆管がんのステージ・進行度

胆管がんのステージ(進行度)は、がんの広がり・浸潤度合・転移の有無により、下記のように分類されます。

ステージ

状態

ステージ0

がんが胆管内の上皮(1番上の粘膜)内に留まっている

ステージI

がんが胆管壁内に留まっている

ステージII

がんが胆管壁内に留まっているが、隣接したリンパ節にまで広がっているもの

ステージIII

がんが胆管壁を越えて外側にまで浸潤しているまたは、やや遠くの臓器や組織に転移しているもの

ステージIV

がんが隣接した臓器にまで浸潤しているまたは、遠くの臓器や組織にまで転移している

胆嚢がん、胆管がんのいずれの場合も、がんのステージによって治療法が異なります。胆道がんを根治させるためには外科手術が基本となりますので、ステージIIIまではできるかぎり手術を行い、がんと周辺組織を切除します。ステージIV以降では手術が難しくなるため、化学療法や放射線療法を行い、症状を緩和する治療を行います。

また胆道がんの手術では、胆道(胆嚢・胆管)以外の、肝臓・十二指腸・すい臓などの広範囲を同時に切除するケースもあるため、長時間に及ぶ難しい手術になる場合があります。そのため、胆道がんの手術による死亡率は数%~10%と、他のがんの手術に比べると、比較的高い死亡率となっています。

複雑で深い場所にできやすいため、手術が困難な場合も

胆管がんの進行ステージの分類は、胆管がんがどの程度の深さまで達しているか分類するT因子と、胆管がんがリンパ節転移しているかのN因子、肝臓や肺、骨などに遠隔転移しているかのM因子の3つの要因のうち、もっとも悪化しているものをもって病期(ステージ)とします。

胆道がんの代表的な症状である黄疸が続いていると体の機能が低下し、どのような治療を行うにも障害になるため、手術前に減黄処置が行われます。胆道がんは、原発巣の大きさや転位などがあまり進行していないはずが、がんが血管を巻き込んでしまっているために手術が困難になってしまう場合もあります。多くの場合、血管に病変が及んでいると、医師側から「手術は不可能」と言われてしまい、完治ではなくいかに症状を抑えたまま余命を伸ばすかという治療に切り替えられてしまいます。

最近の治療では、血管を巻き込んでいる場合でも、その血管を合併切除することが可能になりつつあります。しかし、いまだ肛門部胆管がんと、上部・中部胆管がんに対しては、出来得る限りの手術などの外科治療を持ってしても取りきれない場合があります。

その場合も、主病巣を切除したあとに、術後に胆管内腔から放射線を照射する口内照射を積極的に行うなどの措置を行い、最大限がんの進行を止めるための治療が行われます。

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