胆道がん(胆嚢がん・胆管がん)の予後と5年生存率~医学的な病状の見通し~

胆道がんは手術ができるかできないかで、治療後(手術後)の予後が変わってきます。胆道がんは自覚できる症状が乏しく、早期発見が難しいがんです。そのため、病院で発見されたときにはすでに遠くのリンパ節や臓器にまで転移していることもあります

胆のう・胆道がんの5年生存率

※ 公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計'17」全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における5年生存率(2007~2009年診断例)より引用

胆道がんの手術ができた場合とできない場合の生存率

胆道がんはすい臓がんと並んで治りにくいがんといわれており、手術ができた場合でも、5年生存率は約40%です。手術ができない場合の1年生存率は約20%となっています。

※ 全国胆道癌登録調査報告より

以上のように胆道がんの予後は、手術ができるかできないか、早期発見できたかできなかったかが、治療後の予後を左右するのです。また、胆道がんの手術は大掛かりになることもあります。

予後の経過は早期発見と外科手術が鍵

胆道がんは、かなり進行するまで特に目立った症状がなく、胆道がんが発見された時点ですでに肝臓や肺などに遠隔転移してしまっている方もいます。この場合、診断を受けた時点で手術を行える状態でないことがほとんどです。

がんの完治に向けた治療には、病巣の切除が必要なのですが、手術ができた人でも5年後の生存率は低く、手術ができなかった場合は5年後の生存率が1%ほどとも言われています。また、一度手術をしても数年後には再発することがあり、初回の手術後再発までの期間がどのくらいか、再発した場所も手術できるかできないかで、以後の生存率が大きく変わってきます。

胆道がんの再発予防のためには

胆道がんは、手術を受けた方でも5年生存率が低いため、完治が難しいがんといえます。

がん治療では、術後のがんの再発予防のために補助治療(再発予防目的で行われる治療のこと)を行うことがあります。

補助治療としては抗がん剤治療を行うことが多くありますが、胆道がんについては術後にどの抗がん剤を投与すれば再発が予防できるのかがわかっていない状況です。また、術後に抗がん剤治療を行うのがよいのかという点についてもわかっていません。

完治が難しい胆道がんは再発の早期発見が求められる

胆道がんは完治が難しく、たとえ手術することができたとしても再発の可能性が高いです。また、現時点(2018年)では胆道がんの再発を防止するための効果的な補助治療がわかっていません。ですから、胆道がんは治療によって再発を予防することは難しいですが、再発の早期発見に努めるため、術後は定期的に検査をしてがんの再発がないかをチェックすることが必要です。

術後の定期検査としては、血液検査やCT検査もしくは超音波(エコー)検査が行われます。たとえば、手術後は数か月に1回の頻度で血液検査を行います。胆道がんに特異的な腫瘍マーカーはないとされていますが、胆道がんで上昇しやすい腫瘍マーカーとして知られているのは、CEAやCA19-9などです。これらの腫瘍マーカーの数値が上がるとがんの再発の可能性が考えられます。

しかし、がん再発時にCEAやCA19-9の数値が必ず上がるというわけではないので、採血による腫瘍マーカーのチェックは、あくまでも診断の補助的な役割の範囲に留まります。血液検査に加えて行われるのが、CT検査もしくは超音波(エコー)検査です。このように、胆道がんの術後も定期的に検査を行なっていくことで、もし、がんの再発が起きた場合でも早期発見が可能になるような努力が払われています。

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