膀胱がん手術後(治療後)の注意点

このページでは膀胱がん手術後(治療後)の注意点について説明します。
専門家にインタビューしたより詳しい記事は以下からご覧ください。

 

膀胱がんの治療-手術から膀胱内注入療法まで

膀胱がんの予後

膀胱がんは再発しやすいがんです。膀胱がん患者の約70%が、がんが粘膜の浅い部分に留まっている筋層非浸潤性がんで、経尿道的腫瘍切除術(内視鏡療法)で治療されます。

筋層非浸潤性がんは悪性度が低く、転移もしにくいのですが、膀胱内に非常に再発しやすく、術後2~3年の間に約60~70%の患者さんが再発するといわれています。

したがって、治療後も定期的な検査が必要になります。

尿路変更術を受けた場合

膀胱がんがステージⅡ期以降で、膀胱の全摘手術を受けた場合には、新たに膀胱を造設したり、下腹部に尿の排出口(ストーマ)を造設したりする尿路変更術を行います。

膀胱がん治療による後遺症

BCG(ウシ型弱毒結核菌)膀胱内注入療法

膀胱がんの治療の際、結核予防接種で用いるBCG(ウシ型弱毒結核菌)という生菌ワクチンを膀胱内に注入する方法があります。この生菌ワクチンは上皮内がんに特に有効な薬剤であり、抗腫瘍効果と再発予防効果の有効性が確立しています。

しかし、激しい排尿痛や頻尿、発熱、悪寒、倦怠感、関節痛などの後遺症が出ることがあり、注意が必要です。

膀胱全摘術

進行がんなどにより膀胱を摘出した際、多くの男性に神経の損傷に伴う勃起障害が起こります。最近の技術進歩により、神経を温存し勃起障害を防ぐ試みもなされています。

しかし、膀胱摘出手術により前立腺と精嚢も一緒に切除してしまうため、手術後の射精は一切不可能となります。治療を行う際には、治療後の体の機能や後遺症についても医師にしっかりと確認し、認識しておく必要があります。

医師によっては、患者さんの希望に沿う治療法が行えない場合もありますので、セカンドオピニオンなどで他の病院や医師を探すということも、ひとつの選択肢になります。膀胱全摘術による後遺症は術後の生活の質を大きく左右するものです。自身が納得のいく治療を行ってもらえるよう、医師としっかり話し合いをしましょう。

  • メディカルノート
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