甲状腺がんの予後と10年生存率~医学的な病状の見通し~

甲状腺がんの予後

甲状腺がんの予後は、がんのなかでは良好であるケースが多いという特徴があります。

甲状腺がんの多くは進行がゆるやかなタイプが多く、外科療法によりがんがすべて切除できなくても、長期間生存できる可能性も十分にあります。

悪性度の低い乳頭がんの場合では、がんができていたとしても治療をせず、経過を観察する場合もあるほどです。

ただし、がんが未分化がんの場合には、悪性度が非常に高いため、約90%の患者さんが半年~1年の間で亡なります。

甲状腺がんの5年生存率

※ 公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計'17」全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における5年生存率(2007~2009年診断例)より引用

甲状腺がんの10年生存率

がんの生存率の指標としては、通常5年生存率が用いられますが、甲状腺がんは予後がいがんであるため、10年生存率が用いられることが多いです。

また、一口に甲状腺がんと言っても予後が良好なものから非常に悪いものまでありますので、甲状腺がんの種類によって10年生存率が大きく異なります。

甲状腺がんの約90%を占める乳頭がんの場合では、10年生存率は約90%、濾胞がんが約80%、髄様がんが約75%とされており、がんのなかでもとても良好な結果となっています。

悪性リンパ腫の場合は、5年生存率非常に個人差が大きくなっています。

まれに発生する未分化がんの場合には、非常に悪性度の高いのでどのような治療を行っても効果がみられないことが多く、1年生存率が30%以下となっています。

未分化がんとそれ以外で生存率が異なる

甲状腺がんは予後が比較的良好ながんとして知られており、腫瘍の発育速度も遅く進展も穏やかです。

治療後10年後の生存率は、乳頭がん、濾胞がん、髄様がん全て合わせても高いといわれています。

しかし、未分化がんは極めて予後が悪く、さまざまながんのなかでも悪性度の高いがんのひとつです。発育速度が非常に速く、外科療法や放射線療法、化学療法を行ってもほとんどが1年以内に亡くなります。

一方、予後のもっともよい甲状腺乳頭がんは、手術から再発までの期間が長いため、術後長期にわたって経過観察が必要となります。甲状腺がんのうち、乳頭がん、濾胞がんは非常におとなしいがんであり、穏やかな経過をたどります。

最近の治療では未分化がんなどの悪性度の高い腫瘍に対し、腫瘍に栄養を送る血管にチューブを埋め込み、高濃度の抗がん剤を局所投与する方法で延命効果が報告されていますが、未だ劇的な効果のある治療法は確立していません。

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