悪性リンパ腫の治療法~標準治療から最新治療まで~

悪性リンパ腫の治療法

悪性リンパ腫の代表的な治療法は下記です。

  • 放射線療法
  • 化学療法
  • 造血幹細胞移植

悪性リンパ腫は体中をめぐっているリンパ球(白血球の一種)ががんに変異する病気であり、腫瘍を形成する一般のがんとは異なり、切除等の外科手術は行わず、放射線療法や化学療法による治療が主体となります。

ただし例外的に、特定部位の症状を和らげるために、部分的に外科手術(姑息手術)を行うケースがあります。

悪性リンパ腫の化学療法と放射線療法

悪性リンパ腫は放射線や抗がん剤がく効く性質があるため、放射線療法と化学療法の併用だけで寛解(かんかい)させることも可能です。

悪性リンパ腫の化学療法では病型によって通常4~5種類の抗がん剤を組み合わせる多剤併用療法が行われます。

悪性リンパ腫の種類がホジキンリンパ腫の場合には、ABVD療法が標準治療とされており、約70の患者さんが寛解しています。

他にも、C-MOPP療法が行われることもあります。

悪性リンパ腫の種類が非ホジキンリンパ腫の場合には、CHOP療法が標準治療とされています。最近では、従来のCHOP療法に分子標的薬を追加したR-CHOP療法が普及しています。

悪性リンパ腫の治療では、これらの化学療法を行った後に放射線療法を行うことにより、再発が減り期間生存することが可能になってきています。

悪性リンパ腫の造血幹細胞移植

化学療法や放射線療法を行っても効果的でない場合や、再発した場合には、造血幹細胞移植が行われることがあります。

造血幹細胞とは骨髄にある細胞で、赤血球や白血球血小板などの元となる細胞をつくる細胞のことです。造血幹細胞は非常に増殖力が強く、1個でもあれば増殖し、血液を生産することができます。

悪性リンパ腫の造血幹細胞移植では、自分の造血幹細胞をあらかじめ採取し保存しておきます。

その後、大量の抗がん剤を投与したり、全身に放射線を照射したりすることにより、全身のがん細胞を徹底的に死滅させます。

しかし、これにより造血幹細胞の機能が失われるため、治療後にあらかじめ採取しておいた造血幹細胞を移植する(体内に戻す)ことにより、正常な血液を生産するというわけです。

悪性リンパ腫の造血幹細胞移植では、自分の造血幹細胞を使う方法とドナーから造血幹細胞を提供してもらう方法があります。

悪性リンパ腫は完治ではなく寛解と表現

悪性リンパ腫は全身に発生するというがんの性質上、放射線療法や化学療法により治療を行ったとしても、全身から100がんがくなったということを証明することは困難です。

そのため、症状が改善し腫瘍確認できなくなった時点で、完治という表現はせずに寛解という表現を使います。

寛解というのは、完治とは意味が少し異なり、がん細胞がほぼ消失し、症状がない、またはコントロールできており問題ない程度であるという意味です。イメージとしては現時点ではほぼ治っているというような意味になります。完治したかどうかについては、寛解状態が無治療で長期間維持された場合より可能性が高くなります。

  • メディカルノート
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