悪性リンパ腫の予後と5年生存率~医学的な病状の見通し~

悪性リンパ腫は、がんの種類がホジキンリンパ腫であるか非ホジキンリンパ腫であるかによって、予後が大きく異なります。

ホジキンリンパ腫の場合には、予後が良好なケースが多く、非ホジキンリンパ腫の場合には、種類が多いため一概にはいえませんが、ホジキンリンパ腫と比較すると、予後が不良になる傾向があります。

悪性リンパ腫の5年生存率

※ 国立がん研究センター 中央病院 血液腫瘍科・造血幹細胞移植科 より引用

悪性リンパ腫の場合には、種類が大変多いため一概に数値として表しにくい部分もあるのですが、上記5年生存率を目安としてお考えください。

悪性リンパ腫は以前は不治の病として恐れられていましたが、現在では5年生存率を見る限り、十分に治療が可能ながんとなっています。

悪性リンパ腫の予後予測

ホジキンリンパ腫と、非ホジキンリンパ腫では予後に大きな差があります。

悪性リンパ腫を発症した日本人の割合は、ホジキンリンパ腫10%、非ホジキンリンパ腫が90%です。

予後予測では予後不良因子が多いほど、予後不良になる確率が高くなります。ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、それぞれの予後不良因子について解説していきます。

ホジキンリンパ腫の予後不良因子

ホジキンリンパ腫が発症した進行期において、以下のホジキンリンパ腫の国際予後スコアに当てはまる項目が多いほど予後が悪くなる傾向にあります。

ホジキンリンパ腫の国際予後スコア

(1)年齢45歳以上

(2)男性

(3)アルブミンの値が4.0gdL未満

(4)ヘモグロビンの値が10.5gdL未満

(5)がⅣ期

(6)白血球の数が15.000μL以上

(7)リンパ球の数が600μL未満または白血球分画の8%未満

日本ではホジキンリンパ腫の発症率が低いため、まとまった治療成績はありませんが、欧米では適切な治療を受ければⅣ期でも40~65%のが治癒しています。

非ホジキンリンパ腫の予後不良因子

非ホジキンリンパ腫は、ホジキンリンパ腫と比較すると予後が悪くなる可能性が高いです。

病気の進行度合いにより、予後不良因子が多くなります。

に月単位で進行する中等度悪性リンパ腫と、週単位で進行する高悪性度リンパ腫の場合では予後が悪い傾向にあります。

以下は中等度・高悪性度の非ホジキンリンパ腫で化学療法を受けたを対象とした「非ホジキンリンパ腫の国際予後スコア」です。

非ホジキンリンパ腫の国際予後スコア

(1)年齢が61歳以上

(2)LDHの値が基準値を超えている

(3)全身状態が2~4

(4)がⅢまたはⅣ期

(5)リンパ節外病変が2箇所以上

全身状態というの歩行や身の回りのことはできるが労働はできず日中の50%以上は起きて日常生活を送ることができる状態のことです。

3は身の回りのある程度のことはできるが、日中の50%はベッドで安静にしている状態です。4は身の回りことできず、終日ベッドで安静にしている状態です。

上記予後スコアのうち、3個以上当てはまる場合には予後が悪くなる確率が非常に高いです。予後不良因子が多い程、5年生存率は低くなります。

予後不良因子に当てはまる項目がある場合には、再発予防のため退院後も定期的に抗がん剤投与が必要となります。

また定期検診として、CT検査や血液検査を受ける必要があります。

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