前立腺がんのステージ・病気の進み方・悪化の仕方

前立腺がんは、進行速度は比較的緩やかながんで、初期の段階で症状がることはほとんどありません。

しかし放っておくと腫瘍が大きくなり、尿道を圧迫することにより、尿がにくいなどの排尿障害や、残尿感といった症状が現れます。

がんが前立腺を越えて周辺の膀胱(ぼうこう)や精嚢(せいのう)にまで浸潤すると、排尿痛・下腹部痛・血尿などの症状が現れます。

また、前立腺がんは骨に転移するケースが多いため、腰や骨盤の骨に転移、激しい腰痛や座骨神経痛が起こるケースもあります。

前立腺がんのステージ

前立腺がんのステージ・進行度

前立腺がんのステージ進行度は、がんの大きさ・深さ・転移の有無により、下記のように分類されます。

前立腺がんの分類法には、ADの分類法とTNM分類法の2種類があります。

日本ではADの分類法が用いられることが多いですが、最近ではTNM分類法が推奨されています。

AD分類

A

がんが検査で発見できない程に小さく、前立腺肥大症などの検査で偶然がんが発見された状態

B

がんが前立腺内に留まっている

C

がんが前立腺だけでなく周囲の精嚢や膀胱に広がっているが、転移はしていない

D

がんが前立腺だけでなく、リンパ節・膀胱・直腸にまで広がっており、他の臓器や組織に転移している

TNM分類

T1a

前立腺肥大症の手術で偶然がんが発見された状態。がんの大きさが前立腺組織の5を超えていない。

T1b

前立腺肥大症の手術で偶然がんが発見された状態。がんの大きさが前立腺組織の5を超えている。

T1c

がんが検査では発見できない程小さいが、血液検査PSA値の上昇によりがんが発見された。

T2

がんが直腸から指を入れて検査または画像診断確認できるが、がんが前立腺内に留まっている。

T3

がんが前立腺の被膜または精嚢に浸潤している

T4

がんが膀胱頸部・直腸・骨盤壁などにまで浸潤している

N1

前立腺周辺のリンパ節に転移がみられる。

M1

前立腺から遠く離れた臓器や組織、リンパ節などへの転移がみられる。

ADの分類法では、A=ステージI・B=ステージII・C=ステージIII・D=ステージIVに該当します。

TNM分類法では、T1=ステージI・T2=ステージII・T3=ステージIII・T4=ステージIV・M1=ステージIVに該当します。

治療後の再発と再燃の基準

外科療法や放射線療法などの根治療法後に、PSA値がある値以上に上昇する場合、PSA再発と呼びます。

再発の定義は、外科療法後の場合は0.2ngmlを超えた場合、放射線療法後であれば、治療後のPSA最低値+2.0ngmlを越えた場合とするのが一般的です。

直腸診やCT、MRI等の画像診断によって前立腺がんが確認されるケースもあり、その場合の再発は臨床的再発と呼ばれます。臨床的再発が確認される時点では、すでにがんが進行している場合が多いようです。

一方、通常の内分泌療法ホルモン療法を行っても効果が得られなくなり、がんが再度進行した場合を再燃と呼び、このような状態を、去勢抵抗性前立腺がんいうこともあります

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