前立腺がんの予後と5年生存率~医学的な病状の見通し~

前立腺がんは治療効果が非常に高いがんとして知られており、適切な治療を行うことにより、高い確率で延命が望めます。

手術やその他の治療によりがんを完全に取り除けなくても、ホルモン療法を続けることにより、がんの進行を抑えることができ、健康な方と同じように寿命を全うできるケースも多いです。

前立腺がんの治療効果

前立腺がんの5年生存率

前立腺がんの5年生存率は、全がん(全種類のがん)の平均よりも上回っており、平均よりも治療しやすいがんだということがいえます。

5年相対生存率 ※1 では、ステージⅢ期まで100%となっており、前立腺がんになった方もなっていない方も死亡率はほぼ同じだということがわかります。

15年相対生存率 ※: 5年相対生存率とは、がんの方と、がんではない性別と年齢が同じ方の5年後の生存率を比べた割合のことです。

あえて治療を加えない待機療法

近年ではPSA検査の普及に伴って前立腺がんが早期に発見できるようになり、たとえ自覚症状がなくても前立腺がんを確認することができるようになりました。

以前より、前立腺がんを有しながらも症状が出ないまま、別の死亡原因により天寿を全うされた方が少なからずいます。

そこで、前立腺がんに対して早期に治療を開始することが望ましいという見方がある一方で、前立腺がんは進行が非常に遅いことが多いという特徴からあえて治療を行わない方法も提唱されています。これをPSA監視療法といいます。前立腺がんのための特別な治療を加えず、定期的にPSA監視値を計測して状態を監視し続けます。そして、PSA値の上昇が確認できたとき、または症状が悪化した場合に、外科療法やその他治療法に切り替えます。

PSA監視療法は、外科療法、放射線療法、ホルモン療法に伴う副作用が発生しないというメリットがあります。ただし、治療を行わないことから、症状がいつ悪化するかわからないという精神面での不安がデメリットとして挙げられます。

そのため、治療を行うべきか、PSA監視療法で過ごすかは、主治医と患者さんとの間で十分な検討を図ったうえで選択されることになります。

  • メディカルノート
本サービスにおける情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、必ず適切な医療機関を受診して下さい。
本サービス上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、弊社は一切の責任を負いかねます。