子宮体がんの症状

子宮体がんは、早いステージで発見できれば生存率の高いがんです。そのため、好発年齢になったら定期的に検診を受けるとともに、日ごろから症状を見逃さないようにする必要があります。

子宮体がんのもっとも代表的な症状は、不正出血です。子宮体がんの患者さんのうち、90%にみられるといわれるほど多い症状であるため、月経以外、もしくは閉経後に出血がみられた場合はすみやかに受診しましょう。

子宮体がんで現れる症状について、詳しくご紹介していきます。

子宮体がんの初期症状

早期の子宮体がんでみられる症状には、以下のようなものがあります。

不正出血

もっとも多い症状が、性器からの出血です。上記のように、全患者さんの9割近くにみられるというデータもあります。

初期症状に乏しいがんが多いなか、子宮体がんは不正出血という分かりやすい症状が出る点は大きな救いです。

実際、不正出血が原因で見つかった子宮体がんの6~7割近くが、早期がんともいわれます。

特に子宮体がんは閉経後にかかる女性が多いため、閉経後に不正出血がみられた場合は念のために婦人科を受診することが大切です。

子宮体がんの不正出血は、「少量の出血がダラダラ、もしくは断続的に長く続く」ことが多いとされています。

おりものの異常

子宮体がんの出血は、真っ赤な鮮血ではなく、褐色のおりものとして現れることもあります。

また、異臭がしたり量が増えたりするなど、いつもとは違うおりものがみられたときにも、念のため受診して検査を受けることをおすすめします。

月経不順

月経のある女性は、周期の乱れにも注意が必要です。特に、生理周期が長すぎる(間隔が空きすぎる)場合は、子宮体がんのリスクがやや高まる傾向にあります。

子宮体がんは子宮内膜に発生するため、定期的に月経があれば内膜とともにはがれ落ちるのですが、周期が長すぎると子宮内膜が厚いままになってしまい、子宮体がんが成長しやすくなるのです。

生理不順が続く場合は放置せず、婦人科で診てもらうようにしましょう。

下腹部痛

子宮体がんが進行すると、子宮内に血液や膿が溜まることで下腹部痛が起きることがあります。

また、それを排出する際に陣痛のような激しい痛みを感じる方もいます。

子宮体がんの末期症状

子宮体がんでもっとも末期のステージになると、遠隔転移がみられます。

子宮体がんが転移しやすい部位としては、肺や肝臓、リンパ節などが代表的で、その多くが多発性です。

一方、脳への転移はまれだといわれています。

肺転移の症状

ほかの部位から肺にがんが転移すると、転移性肺がんと呼ばれます。

転移性肺がんは症状に乏しいことも多いのですが、がんが気管支や肺を刺激すると、長く続く頑固な咳が出やすくなります。

また、血痰や気管支炎、ゼーゼーという呼吸音がする喘鳴(ぜんめい)のほか、進行すると胸水がたまり、呼吸困難の症状が出るようになります。

肝転移の症状

ほかの部位から肝臓に転移してきたがんは、転移性肝がんと呼ばれます。

肝臓は「沈黙の臓器」の異名をとるほど丈夫にできているため、初期のころにはほとんど症状が出ません。

がんが肝臓の大部分に広がるようになって、初めて肝機能が低下し、全身倦怠感や右上腹部痛、白目・皮膚・尿などが黄色っぽくなる黄疸などの症状が現れてきます。

リンパ節転移の症状

子宮体がんは、子宮近くのリンパ節から入って、遠く離れたリンパ節にまで転移することがあります。

おへそより上に位置する傍大動脈リンパ節(大動脈周囲リンパ節)や、左鎖骨上の左鎖骨上窩リンパ節などが代表的です。

傍大動脈リンパ節に転移すると、神経痛や下肢のむくみなどが現れやすくなります。

左鎖骨上窩リンパ節への転移は「ウィルヒョウ転移」とも呼ばれ、胃がんなどでも起こりやすいのですが、左鎖骨の上に小さなしこりに触れる程度で、症状はあまりありません。

子宮体がんの早期発見は不正出血から

このように、子宮体がんでは進行具合によってさまざまな症状が現れますが、いかに初期症状を見逃さないかが重要になります。

子宮体がんの場合、患者さんの多くに不正出血という分かりやすい自覚症状が出る点が特徴です。

月経以外の出血や、褐色・ピンク色・ベージュ色のおりものなどが続く場合は、放置せずなるべく早めに婦人科を受診しましょう。

子宮体がんは、ステージⅠ・Ⅱ期で発見できれば、5年生存率は80%を超えます。特にⅠ期なら、子宮のみの摘出手術も可能で、再発や転移のリスクも少なく、長く生存することは十分に可能です。

※ 公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計'15」全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における5年生存率(2004~2007年診断例)より引用

そのため、不正出血や、いつもとは違うおりものがみられた際は婦人科を受診して、検査を受けるようにしてください。

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