子宮体がんのステージ・病気の進み方・悪化の仕方

多くのがんは、発見されたときの進行具合によってⅠ期~Ⅳ期までの4ステージに大きく分かれますが、子宮体がんではさらに、それぞれの状態に応じて全部で9つの段階に細分化されています。

がんが子宮筋層のどこまで深く入り込んでいるか、子宮の外に広がっているかどうか、遠隔転移があるかどうか、などがステージを決定する主な基準です。

子宮体がんのステージ分類や、どのように病気が進行していくのかについてご紹介していきます。

子宮体がんのステージ・進行度

ステージとは、がんの進行具合を示す言葉で、日本語では病期(進行期)といいます。

子宮体がんのステージは、明らかな遠隔転移がある場合を除いて、手術によって取り出した組織を確認することで確定するため、術後に正確なステージが決まります。

まずは画像検査などでおおよその目安をつけ、それに合った治療法を考えることが一般的です。

ステージ

進行度

Ⅰ期

がんが子宮体部のみにとどまっているもの

ⅠA期

がんが子宮筋層の2分の1未満

ⅠB期

がんが子宮筋層の2分の1以上

Ⅱ期

がんが子宮体部を越え、子宮頸部に広がっているもの

Ⅲ期

がんが子宮外に広がっているが、骨盤を越えて外に広がっていないもの、または骨盤内・大動脈周囲のリンパ節転移があるもの

ⅢA期

がんが子宮の外の膜(漿膜)や腹膜、卵巣や卵管に広がっているもの

ⅢB期

腟ならびに/あるいは子宮傍組織に広がっているもの

ⅢC期

骨盤内、または大動脈周囲のリンパ節に転移しているもの

ⅢC1期

骨盤リンパ節に転移しているもの

ⅢC2期

骨盤リンパ節への転移の有無にかかわらず、傍大動脈リンパ節に転移しているもの

Ⅳ期

がんが骨盤を越えて別の部位に広がる、もしくは膀胱ならびに/あるいは腸粘膜を侵すもの、ならびに/あるいは遠隔転移のあるもの

ⅣA期

膀胱ならびに/あるいは腸粘膜までがんが浸潤しているもの

ⅣB期

腹腔内ならびに/あるいは鼠径部(足の付け根)のリンパ節転移を含む遠隔転移があるもの

※がん情報サービス「子宮体がん病期(ステージ)」をもとに再作成

このように、子宮体がんではもっとも早期のⅠA期から、もっとも末期のⅣB期まで、複数のステージに分かれています。

子宮体がんが疑われた場合は、組織診を行ってがんの診断を確定するとともに、CTやMRIなどの検査でおおよそのステージを決定して治療方針を立てます。

子宮体がんが進行・悪化していく流れ

子宮体がんは、子宮体部の内側を覆う子宮内膜の細胞ががん化したものです。

ステージ分類を見ると分かるように、子宮体がんは最初、子宮体部のみにとどまっていますが、進行するにしたがって子宮体部から子宮頸部、近くのリンパ節、卵巣や卵管などに広がっていき、最終的には肺や肝臓などの遠隔臓器にも転移していきます。

ステージⅠ:がんが子宮体部にとどまっている段階

子宮体がんのステージⅠは、がんがまだ子宮体部に限局している段階です。

子宮内膜に発生した子宮体がんは、細胞分裂を繰り返し、子宮の壁である子宮筋層の奥深くへと広がっていきます。

子宮筋層のどこまで進んでいるかによってⅠA期とⅠB期に分かれますが、いずれもステージとしては初期にあたり、基本的には子宮と卵巣、卵管を摘出する単純子宮摘出術、両側付属器摘出術を行います。骨盤リンパ節の生検・摘出が行われることもあります。

子宮体がんでは、ステージⅠであっても不正出血がみられることが多いです。

ステージⅡ:がんが子宮頸部に広がっている段階

子宮体がんが進行すると、子宮体部から腟に近い子宮頸部へと広がっていきます。

子宮は子宮体部と子宮頸部の総称であり、この段階でもまだがんは子宮外へは広がっていませんが、Ⅰ期に比べると再発リスクが高いため、リンパ節郭清も含めた広範囲の切除が推奨されています。

ステージⅢ:がんが子宮の外~骨盤内に広がっている段階

さらに子宮体がんが進行すると、腟、卵巣、卵管、骨盤内組織などに広がっていきます。

また、所属リンパ節と呼ばれる骨盤内や大動脈周囲のリンパ節に転移することもあります。治療では、子宮、卵巣、卵管に加えて、骨盤内および大動脈周囲のリンパ節を摘出する手術を行います。

Ⅲ期はそれぞれの状態に応じて、術後に、放射線治療、化学療法などから適切な治療が選択されます。

ステージⅣ:がんが骨盤の外や膀胱・腸に広がった段階

子宮体がんは、最終的には骨盤の外へと広がっていきます。また、骨盤内でも膀胱や腸の粘膜に達していればステージⅣです。

もっとも末期にあたるⅣB期では、がんが血液やリンパを通して、子宮から離れた肺や肝臓、リンパ節などに転移しています。

ステージⅣのがんというと、基本的に手術ですべての病変を取り除くことはできないことが多いのですが、性器出血を止めるために子宮摘出のみを行うこともあります。

何らかの手術を行う場合も手術を行わない場合も、患者さんのQOLに留意したうえで、化学療法や放射線療法、ホルモン療法などの治療が個別に選択されます。

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