食道がんと咳

食道がんで咳の症状はでるのか

食道がんは早期に症状がでることは少なく、その初期症状としては胸の違和感、のどのつっかえる感じ、食道に何かある感じや、食べたり飲んだりするときのしみる感じがあります。胸の違和感では、飲食物を飲み込んだときに胸の奥がチクチク痛む、熱いものを飲んだときにしみる感じなどです。これら症状は一時的に消えることもあります。

しかし、がんが大きくなると、やがて食道の内側が狭くなり、のどがつっかえる感じがしてきます。食道がんでは、このような飲み込みや、のどに関連した症状以外に、声のかすれや咳がでることもあります。がんが声帯を調節する神経に影響すると声がかすれ、気管や気管支に広がると、その刺激によって咳がでるようになります。

食道がんで咳が出る場合の特徴

食道がんが広がり、食道と気管支ががんによってできた穴でつながることがあります。この際には、咳や呼吸苦がみられ、治療しても治りにくい状態になってしまいます。食道がんの咳は、むせ返るような激しいものが多く、血の混じった痰をともなうことがあります。

咳の症状がでるその他の疾患

食道がんは高齢な方に発生することが多く、喫煙や飲酒との関係性の高さが示されています。このため、体の他の部分の病気を合併することが多く、症状のみの発見が困難です。合併しやすいも病気は、慢性の呼吸器疾患、心臓や血管系の病気、糖尿病などです。そのなかには咳が長期間みられる病気もあり、食道がんの咳との区別は難しくなります。咳の続く代表的な病気としては、喘息、肺炎、肺結核など呼吸器系のものがあります。呼吸器の病気と比較して、食道がんの咳はむせ返るような激しいものが多く、痰の中に血が混じることもあります。

呼吸器系の病気以外では、食道裂孔ヘルニアや逆流性食道炎で咳をともなうことがあります。食道は、胸とおなかの堺目で食道裂孔を通っておなかに入り、胃につながります。この食道裂孔で、食道と胃の堺は固定されていますが、この固定がゆるむことによって胃が胸のほうに入り込んでしまうのが食道裂孔ヘルニアです。症状としては、胃から食道への逆流があったり、胸やけがします。食道裂孔ヘルニアがひどくなると、喘息のような咳など呼吸器の症状がみられるようになり、夜間の咳も出現します。

また、食道裂孔ヘルニアによって一時的に食道下部の筋肉がゆるみ、そのために胃の中のものが食道に逆流する逆流性食道炎が生じることがあります。高齢な方、肥満傾向の方に多く、逆流性食道炎では食道粘膜がびらん状に変化しているという特徴があります。

食道がんで咳の症状が出ている場合に考えられるステージ

食道がんは、がんが食道粘膜のどこまで浸潤しているか、食道の外まで広がっているか、転移の有無によってステージが分けられています。食道がんの治療方法は、このステージに基づいて検討されます。また、食道がんステージと、現れる症状の特徴は一致しないことがあるため、症状のみからステージを判別することは困難です。

食道がんで咳がでる場合には、がんが気管支などに広がっている可能性が考えられます。さらに、ステージⅡ期もしくはⅢ期の可能性もあり、Ⅲ期ではがんが食道の壁をこえて広がり、リンパ節に転移していることもあります。咳をともなう食道がんが疑われるときには、早期の病院受診がすすめられます。

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