ピロリ菌の基本

ピロリ菌とは

ピロリ菌とは、正式にはヘリコバクター・ピロリ菌と胃の中に棲みつく細菌です。胃の中は胃酸に満たされており強酸性(pH1~2)であるため、長らく細菌はいないと考えられてきました。しかし、1979年にオーストラリアの病理専門医ウォーレンにより、胃の中に棲みつく細菌としてピロリ菌が発見されました。

ピロリ菌が胃に棲みつくことで胃の粘膜は炎症を起こし、慢性胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんの原因になることが知られています。

胃がん患者さんの99%以上がピロリ菌に感染していることからも、ピロリ菌がいかに胃がんの発生リスクを高めるのかがわかります。

ピロリ菌はウレアーゼという酵素を体の周りに放出し、胃の中の尿素をアンモニアに変えます。アンモニアは強アルカリ性であるため、胃酸の酸性と混ざることで中性になります。ピロリ菌は自分の体の周りを中性に変化させることで、強酸性の胃の中でも生きていくことが可能になっています。

胃の中は、健康な状態では強酸性ですが、ピロリ菌が増えると胃内のアンモニアの量が増え、胃の粘膜を傷つけます。胃の粘膜は強酸性に強強アルカリ性には非常に弱いことが特徴です。そのため、胃の中のピロリ菌を放っておくと、粘膜を傷つけ長期的に炎症が続く慢性胃炎になり、胃の中の細胞が壊れる萎縮性胃炎になります。萎縮性胃炎を放っておくと胃がんのリスクが上がることがわかっています。

ピロリ菌は、一度感染すると多くの場合、除菌しない限り胃の中に存在します。

現在ではピロリ菌は1週間抗生物質を服用するだけで除菌することができます。また保険適用の範囲も拡大されたため、ピロリ菌の検査で陽性が出て、内視鏡検査で慢性胃炎や萎縮性胃炎の確認ができれば保険適用で治療することが可能です。

日本人はピロリ菌の感染率が高いといわれており、約50%がピロリ菌に感染しているといわれています。また、50代以降では保菌率は高いともいわれています。

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