悪性黒色腫(メラノーマ)の症状

悪性黒色腫の症状

悪性黒色腫の症状は、病型によってさまざまですが、一般的には以下のようなものがあります。

  • シミやほくろが少しずつ大きくなったり、盛り上がったりする
  • 色がまだらで、形のいびつな色素斑がある
  • 爪に黒い縦すじが現れる

初期の悪性黒色腫は、普通のほくろとの区別がつきにくいため、少しでも不安がある場合は念のために皮膚科を受診することが大切です。

特に日本人の場合、足裏にできるケースが多いため、定期的に観察しないと見逃してしまうこともあります。

いざという場合に備えて、ぜひ悪性黒色腫の症状について知っておき、早期発見につなげていきましょう。

悪性黒色腫でよくみられる症状

悪性黒色腫の多くは、普通のシミやほくろのような色素斑から始まります。新たに出現するものもありますが、前からあったものが悪性化する場合もあるため、体にあるシミやほくろには、なるべく注意を払っておきたいところです。

悪性黒色腫の場合、そうした色素班が最初は少しずつ大きくなり、ある時から急激に拡大するケースが多くみられます。潰瘍などができない限り、初期のころには痛みやかゆみなどの症状は特にないことが一般的です。

早期発見・早期治療のためには、専門家でない人が見ても明らかに形や色が変なシミ・ほくろだ、と気づく前の段階で見つける必要があります。シミ・ほくろの色や大きさ・形・硬さなどに何らかの変化がみられた場合は、すみやかに皮膚科で検査を受けるようにしましょう。

悪性黒色腫の初期症状「ABCDE」

悪性黒色腫を早期発見するための指標として、「ABCDE」の5つの症状が認知されています。

以下の5つの症状にあてはまる場合、悪性黒色腫の可能性がありますので、ぜひ受診する目安にしましょう。

悪性黒色腫の罹患率の高い白色人種の間では、上記5つのABCDEが広く認知されており、いずれかにあてはまる場合は皮膚科を受診することが推奨されています。

日本人でも、シミやほくろに上記のような特徴が現れた場合は、ぜひ皮膚科で検査を受けましょう。

タイプ別・悪性黒色腫の症状

悪性黒色腫には4つの病型があり、それぞれに特徴的な症状があります。

末端黒子型黒色腫

紫外線にあたりにくい足の裏や手のひら、手足の爪などに発生するタイプです。日本人の悪性黒色腫としてはもっとも多く、全体の40%〜50%ほどを占めます。

まず前駆症として、平らな褐色~黒褐色のシミが現れ、その後、一部が黒っぽくなっていくことが一般的です。その後、結節(硬い隆起)や腫瘤(しこり・こぶ)ができたり、もしくは潰瘍(組織の欠損)ができたりします。

爪の場合は、初めに黒褐色の縦すじが現れ、それが数か月から数年、長いときには10年以上の経過で色濃くなって、爪全体に広がります。やがて爪が割れるようになったり、色素が爪をはみ出して周りの皮膚に広がったりするほか、さらに進行すると爪がとれてしまうこともあります。

表在拡大型黒色腫

普通のほくろ(母斑細胞)から発生すると考えられるタイプです。全身どこにでもできる可能性がありますが、特に背中や、下肢の裏側に好発します。

最初は少し盛り上がった色素斑から始まり、それがしだいに隆起して、形がいびつになったり、色ムラができたりします。

幅広い年齢層に発生する悪性黒色腫です。白色人種に多くみられますが、近年は日本人にも増えています。

結節型黒色腫

全身どこにでも発生する悪性黒色腫です。急速に成長し、転移しやすいため、もっとも悪性度が高いタイプでもあります。

症状としては、前駆症をほとんど経ず、最初から立体的な形状を示します。褐色や黒褐色のほか、赤みだけの場合や灰色など、色調はさまざまです。幅広い年齢層に発症します。

悪性黒子型黒色腫

顔や首、手の甲など、紫外線を浴びやすい部位に発生する悪性黒色腫です。

最初は褐色~黒褐色の色素斑として現れますが、この時点では「悪性黒子」という前駆症の段階であり、人によってはこの状態のまま数年間続くこともあります。

進行すると、やがて色が濃くなっていき、サイズも大きくなって、明らかな悪性黒色腫へと変化します。

紫外線の蓄積による影響が大きいため、高齢者に多いタイプです。悪性黒色腫の中でも進行がゆるやかで、手術によって治癒しやすいとされています。

悪性黒色腫を早期発見するために、定期的な全身チェックを

悪性黒色腫は、皮膚がんのなかでは悪性度が高めですので、治癒するためにも早期発見に努める必要があります。

悪性度が高いとはいえ、ステージⅠで発見できた場合の5年生存率は90%近い数値ですから、決して治らない病気ではありません。

皮膚疾患は、内臓の病気と違って、目で確認しやすい点が大きなメリットといえます。できるだけ日ごろから自分の肌を観察し、形や色のおかしな色素班がないかどうか、また以前より大きくなっているほくろがないかどうかをチェックしてみましょう。

特に背中は自分では見えにくいため、入浴時などに家族に確認してもらうのがおすすめです。また、日本人にもっとも多い足裏のチェックも忘れずに行なうようにしましょう。

悪性黒色腫(メラノーマ)に関する相談

悪性黒色腫だった場合の治療先を教えてください

<20代後半男性からのご相談>
主人の足の土踏まず付近に大きく色の濃いほくろのようなシミのようなものがあり、近くの皮膚科を受診しました。悪性の可能性があると言われ、市内の総合病院の皮膚科を紹介され、組織を取って検査結果を待っています。この総合病院はあまり評判が良くありません。悪性だった場合は、大学病院とかしっかりした病院で治療したいと思っています。皮膚科は外来に通うイメージで、入院というイメージがないのですが、入院できる施設がありましたら、教えてください。

直径4cmの円形の大きなホクロから毛が生える

<30代後半男性からのご相談>
妻の顎下に直径4cmほどの円形の大きなホクロ?があります。
そこから毛が生えてきて毎日、処理をするのが日課になっています。
外出先では特殊なファンデーションで隠したりしてます。
妻は幼少期から気にしています。
改善する方法があるのかが知りたいです。

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