子宮頸がん手術後(治療後)の注意点

子宮頸がんの手術療法

子宮頸がんの手術療法には、大きく下記の3つがあります。

  • 円錐(えんすい)切除術
  • 単純子宮全摘術
  • 広汎(こうはん)子宮全摘術

それぞれの手術方法で、入院期間、また術後に気を付けるべき点も変わってきます。

入院期間は、円錐切除術の場合は手術当日もしくは翌日の退院となります。単純子宮全摘術では術後1週間程度で退院となります。広汎子宮全摘術では、2~4週間程度の入院となることが多いです。腹腔鏡下もしくはロボット支援下で広汎子宮全摘術を行う場合は1週間程度の入院となります。

とはいえ、体調が万全の状態に回復するまでには、個人差があるものの手術後半年以上はかかるというのが一般的な見方です。

ここでは子宮頸がんの手術後の注意点について解説したいと思います。

円錐切除術

子宮は残して、子宮頸部のがんがある組織を円錐状にレーザーや高周波メスで切り取る手術です。通常、2泊3日の入院で、手術の翌日には退院することが多いです。まれに日帰り手術が可能な病院もあります。

しかし、手術による傷が完全に治るまではできるだけ激しいスポーツや性交、湯船の入浴、飲酒は避けるようにしてください。

単純子宮全摘術

子宮を取り除く手術です。手術方法は、開腹手術(お腹を切って行う手術)や腟式手術(お腹を切らずに腟から器具を入れて行う方法)などがあります。入院期間は通常、術後7~10日程度の入院となります。

術後、退院してもある程度回復するまでには、1か月程度はかかると思っておきましょう。簡単な家事などは退院後数日後には始めることができますが、重いものを持ったりはしないように注意しましょう。

仕事復帰は、個人差はあるものの術後1か月くらいが目安です。

広汎子宮全摘術

子宮だけでなく、腟の一部やリンパ節、卵巣、卵管など広い範囲を取り除く手術です。

通常、入院期間は術後10~30日くらいとなりますが、術後に放射線療法を追加することもあり、その場合、さらに入院が必要となります。

広汎子宮全摘術は、手術による体への負荷が大きいため、退院後はゆっくりと自宅療養をするようにしましょう。簡単な家事も様子をみながら始めるようにしますが、決して無理はしないようにしてください。

重いものを抱えたりするような作業は、術後1か月以上経ってからにするようにしましょう。

広汎子宮全摘術を行った場合、手術による後遺症として排尿障害を訴える人が多くいます。

具体的には、尿意を感じにくくなったり、尿が出にくくなったり、排尿しても膀胱内に尿が残る(残尿)、といった症状が起きます。

入院中に残尿がないか、膀胱機能のチェックが行われます。排尿後の残尿が退院時までに50ml以下にならないときは、自分でカテーテルを尿道に入れて導尿する自己導尿が必要になります。

退院時に自己導尿が必要になった場合でも、その後数か月かけて少しずつ膀胱機能が回復していくことが多いです。腹腔鏡下あるいはロボット支援下広汎子宮全摘術では排尿に関わる神経を見ながら傷つけないように手術を行うことが可能となるため、排尿障害は少ないといわれています。

以上がそれぞれの手術後の注意点となります。子宮頸がんは再発の恐れがあるため、術後も最初は2~3か月に1回、検査を受けるようにすることが大切です。

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